世界最速を求めた昭和の名車 カワサキ「H2 マッハIV」を米国で発見 幻の“キングコブラ120”仕様にカスタムされた半世紀前の激レア車とは
世界最速を目指して誕生した2ストローク3気筒モデル
2026年6月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1974年式のカワサキ「H2 マッハIV」が出品されました。
H2 マッハIVは1971年に初期型が登場し、当時のバイク市場において圧倒的な加速性能と最高速度を誇った名機として知られています。
開発の背景には、先行して発売されていたホンダ「CB750FOUR」が世界最速の座を奪ったことにあり、カワサキがその座を再奪取するために送り出したという経緯があります。
先行モデルである500ccの「マッハIII」のボアストロークを拡大し、748ccまで排気量を高めた並列3気筒エンジンを搭載したことで、当時の他車を圧倒する動力性能を実現しました。
外観デザインは、独特の形状を持つフューエルタンクや、右側2本・左側1本という左右非対称の3本出しマフラーが配置され、視覚的にも独自の存在感を放っています。
フレームには鋼管ダブルクレードル形式が採用され、大パワーを受け止める設計がなされていました。

標準仕様のスペックとしては、空冷2ストロークピストンバルブ並列3気筒748ccエンジンから、最高出力74ps、最大トルク77Nmを発揮します。

また、トランスミッションには5速マニュアルが組み合わされ、乾燥重量192キログラムの軽量な車体と相まって、強烈な加速力を提供していました。
しかし、1970年代のオイルショックや排出ガス・騒音規制の強化に伴い、燃費性能に課題のあった本シリーズは1975年モデルをもって型式消滅となっています。
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