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新型「カングー」バン世界初公開! 6月より欧州で販売開始 EVは12月に登場

オープンセサミ! Bピラーレスの大開口サイドドアを採用

 仏ルノーは2021年3月24日、LCV(ライト・コマーシャル・ビークル=小型商用車)の新型車発表会をおこなった。その席上、商用車バージョンの新型「カングー」を世界初公開した。

  • 世界初公開されたルノー「カングーバン」

 フランス・モブージュにあるルノー工場で生産され、2021年6月に欧州および世界各国で販売される予定だ。

 カングーは、1997年の登場以来、世界70か国で420万台以上が販売されているモデルで、現行型は2007年にフルモデルチェンジした2代目。日本では2009年9月に販売開始されている。

 新型の外観は、より筋肉質のデザインになっているのが特徴だ。フロントはグリルとバンパーの間にクロームのラインを配置、さらにルノー独自のCシェイプデザインのLEDヘッドライトを採用、完全に新しい顔になった。サイドミラーはワイド化(縦幅プラス35mm、横幅プラス22mm)されたことにより、リアビューの視認性は従来モデルよりも35%向上させている。

 ボディカラーは7色を用意。カーミンレッドとカバンサイトブルーという新色も用意されている。また8インチのマルチメディアタッチスクリーンを採用、デュアルゾーンオートエアコンにより、ドライバーと助手席でそれぞれ好みの温度を設定できる。

 インテリアは水平基調のダッシュボードとなり、よりモダンとなった。シートも耐久性に優れたものに変更、また防音効果を高めることで、疲れにくい運転を実現している。

 ステアリング調整は従来の高さ調整に加え、テレスコピックも追加されている。

 新型カングーの商用モデルとなるカングーバン最大の特徴は、「オープンセサミbyルノー」と呼ばれる大開口のサイドドアだ。

 これはBピラーをなくすことで、駐車場の制約に関係なく、ユーザーは室内に簡単にアクセスでき、荷物の出し入れなどが楽にできるというもので、右側のドアのみに採用するオプション機能。新型カングーバンでは、1416mmという従来の約2倍のサイド開口部の広さとなり、これは同セグメントのなかでもっとも広いモデルとなるという。

 助手席のドアは90度開き、折りたたみ式の助手席と回転式のパーテーションにより、最大で3050mmもの長さの荷室を実現している。また助手席ドアとリアスライドドアはどちらかだけでも開閉が可能だ。

 グループルノーの小型商用車部門コマーシャルディレクターのJean-Louis Wiedemann氏は「まったく新しいカングーバンには、大きな革新が組み込まれています。ルノーのオープンセサミは、バンに市場で最大の横方向の開口部を与える、ほかに類を見ないものです」とコメントする。「新型カングーバンは、従来モデルの最高の機能のいくつかを引き継ぎ、比類のない幅広いボディタイプとエンジンを提供します。外側は筋肉質なデザインで、内側は自家用車にふさわしいデザインです。まったく新しいカングーバンは、実用的な革新、最新の運転支援システム、快適さ、そしてすぐに完全な電気エンジンを探している顧客に手を差し伸べるルノーの方法です」

Next新型の通常ボディは現行カングーよりも約200mm全長が長くなった
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