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「えっ」ツルツルの氷路面で25%も手前で止まる!? ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」を試してわかった“進化”とは

真冬の北海道・旭川で試したウインターマックス・アイスプロの実力

 そんなダンロップの新商品、ウインターマックス・アイスプロを2026年2月、北海道で試走してきました。

ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。アイス制動性能をゴルフVIIIで試す
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。アイス制動性能をゴルフVIIIで試す

 場所は北海道・旭川市郊外にある住友ゴムの旭川テストコース。まずは205/55R16サイズを装着したVW「ゴルフVIII」で、アイス路面の制動/発進、そしてスラロームを試します。気温はマイナス4度。

 最初に従来型であるウインターマックス03(WM03)を装着したゴルフでスタート。マイナス4度でも、氷上には軽く水が浮いているような状態で、歩くのも難しいほど滑り、本当にスケートリンクのような状態です。そんなコンディションでもWM03はきちんと止まり、そしてキュルキュルキュルとタイヤを滑らしながらもゆっくりと発進できます。スラロームでもクセもなく、イメージどおりの速度で曲がります。

 次にウインターマックス・アイスプロを装着したゴルフVIIIに乗り換え。雪上で加速してから氷路面に突入、ドンとブレーキペダルを踏むと、たしかに制動感はかなり向上しているのがわかります。制動距離も明らかに短くなっていて、この際のブレーキングをイメージで言うと「止まる最後の2ころがりくらいがなくなった」ような感覚です。これはプロドライバーだけではなく、誰でも体感できるレベルで氷上性能向上を果たしています。

 スラロームの際の横グリップは、まさに「ふんばって粘る」感覚。WM03ではスーッと横滑りした速度でも、滑りを我慢してくれます。ただし、制動/駆動の縦のグリップのほうが、コーナリング時の横のグリップよりもわかりやすく体感できます。

ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。圧雪路でのパイロンスラロームをゴルフVIIIで試す
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。圧雪路でのパイロンスラロームをゴルフVIIIで試す

 続いてはテストコース内の外周路を乗り比べます。路面はきれいな圧雪路になっていて、上り下りのあるワインディングです。

 雪上性能も向上しているとのことでしたが、グリップ感覚がよりわかりやすかったのは従来品のWM03。コーナーではグリップ限界を超えると穏やかにスーッとタイヤが流れていく感じがあり、逆に運転がしやすく感じました。新商品ウインターマックス・アイスプロは、コーナーでも粘り、頑張ってグリップしてくれますが、ハンドルを切ったり戻したりが若干忙しい印象でした。ただしこれはおそらく、WM03に比べてコーナリング時の速度域が上がっているからだと思います。

 最後は、235/60R18サイズのウインターマックス・アイスプロを履いたボルボ「XC60」で、テストコース外の一般道を走行します。

ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。一般道をボルボ「XC60」で走行
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」試走会の様子。一般道をボルボ「XC60」で走行

 テストコース近くは、フラットな圧雪路で非常に走りやすく、イメージどおりにクルマを走らせることができます。大きな通りに出ると、そこに上り下りのあるアイスバーン路がありました。そこでも思ったとおりに走り、曲がり、止まり、安心のドライブができました。

※ ※ ※

 2月の旭川で、こうしてダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」の実力を体感したわけですが、一方で、従来品ウインターマックス03に久しぶりに乗って、そのバランスの良さにもあらためて気づかされました。

 じつはこれまでのウインターマックスシリーズ、耐摩耗性能について定評がありました。

 もちろん、スタッドレスタイヤとして一番求められる「氷上性能の向上」は、安全安心の冬道ドライブにとって非常に大切なこと。そのために新ウインターマックス・アイスプロは、背反関係にあるライフ性能を落としてまでも、従来品WM03比で氷上ブレーキ性能25%向上を成し遂げました。

 氷路面での性能を体感してしまった以上、オススメはもちろん新製品アイスプロなんですが、WM03の実力もいやいや、なかなかのもの。そう感じた試走会でした。

Gallery 【画像】スゴい止まるじゃん! ダンロップの新スタッドレスを写真で見る(19枚)(19枚)
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ネギシマコト
ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳8冊目)、美術館巡り、落語鑑賞、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

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