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「えっ」ツルツルの氷路面で25%も手前で止まる!? ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」を試してわかった“進化”とは

従来比で氷上ブレーキ性能25%向上、氷上コーナリング性能9%向上

 今シーズン、注目の最新スタッドレスタイヤがダンロップ「WINTER MAXX ICE Pro(ウインターマックス・アイスプロ)」です。2026年7月に発表されました。

 13インチから22インチまで80シリーズから35シリーズまで全99サイズを用意、価格はオープンです。

ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」

 ダンロップのスタッドレスタイヤ、ウインターマックスシリーズの第1弾であるウインターマックス01(WM01)が登場したのが2012年。以来2016年にWM02、そして2020年にWM03と、4年ごとに進化してきました。

 従来品スタッドレスタイヤWM03の登場からは、今回は6年が経過。今シーズンに新商品のウインターマックス・アイスプロが新登場したのは、2024年に発売され大好評となったオールシーズンタイヤ「SYNCHRO WEATHER(シンクロウェザー)」の存在が関係しているといいます。

 シンクロウェザーは、ドライやウエット、雪上の性能に加え、氷上性能までカバーする次世代オールシーズンタイヤで、いま大人気となっている商品です。

 つまり、いままでウインターマックスシリーズが受け持っていた「冬道性能のバランス重視」の役割をシンクロウェザーが担うことで、新しいスタッドレスタイヤは、より氷上性能に特化して開発することができたといいます。
 
 東京や名古屋、大阪、福岡など大都市圏、ふだんあまり雪が降らないような非降雪地域、準降雪地域に住むユーザーにはオールシーズンタイヤのシンクロウェザー、そして札幌や旭川、東北地方など、日常的にアイスバーンが発生しているような降雪地域に住むユーザーには、より氷上性能に振ったスタッドレスタイヤの新アイスプロと、棲み分けをさせました。

 こうして登場したダンロップの新スタッドレスタイヤは、これまでウインターマックス01、02、03と数字で続いた名称も、新たにウインターマックス・アイスプロと変更。従来のバランス型スタッドレスから生まれ変わり、冬の道で一番危険なアイス路面での性能に特化するという決意が伝わってくる商品名です。

 新商品ウンターマックス・アイスプロのプレスリリースを確認して驚くのは、やはりその氷上性能の向上です。従来モデルのWM03に対し、氷上ブレーキ性能で25%向上、氷上コーナリング性能で9%の向上をはたしました。

 アイスブレーキングで、従来モデルに対して25%の性能向上、というのは、じつはあまり聞いたことのないレベルの伸びしろです。

ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」
ダンロップの新スタッドレスタイヤ「ウインターマックス・アイスプロ」

 これを実現したのが、まずは「ふんばり吸水ゴム」の採用。

 これまでのウインターマックスシリーズでは、ゴムの柔らかさにより、滑りの原因である路面とタイヤとの間にある水膜を除水、そして氷路面に密着させてアイス性能を確保していましたが、今回の新アイスプロでは、ゴムが吸水することで水膜を除水、柔らかなゴムで氷路面に密着させてアイス性能を確保、さらにゴムがふんばることで密着を維持・持続する、とあります。

 これまでダンロップのスタッドレスタイヤの技術説明で、「吸水」という文字は目にしたことがなかったので、これは大きな変更点になります。

 さらにこの新開発のゴムに合わせて、接地面積を増大させる「新開発プロファイル」、またタイヤの溝に刻まれた細かい切れ込みであるサイプ量を大幅に増やして除水・エッジ効果を高めた「新開発トレッドパターン」を採用することで、氷上ブレーキ性能で25%向上という大幅な進化を実現しました。

 またスタッドレスタイヤというのは、ゴムの柔らかさが氷上性能に効くのですが、何シーズンも使うとタイヤ内部のオイルが抜けてゴムが固くなり、性能が低下していく傾向があります。

 今回、アイスプロは新開発の「うるおいポリマー」を従来品から増量して配合。これにより柔らかさが維持されることで、新品時だけでなく4シーズンが経過しても氷上での効きが持続するといいます。

Next真冬の北海道・旭川で試したウインターマックス・アイスプロの実力
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ネギシマコト
ネギシマコト
VAGUE編集部 副編集長
1970年東京都文京区生まれ。大学卒業後、音楽誌、美術誌(陶芸担当)の編集を経て1995年に自動車雑誌業界に入り、輸入車系月刊誌を中心に、国産車系月刊誌でもクルマのイロハを学ぶ。当初よりタイヤ担当としてほぼすべてのタイヤの試走会に参加し、今年で31年目。 最近のマイブームは鉄道での旅。移動中でもパソコン仕事ができる便利さを今さらながら知り、クルマ業界出身にもかかわらず最近はドライブする機会がめっきり減った。趣味は神社巡り(御朱印帳8冊目)、美術館巡り、落語鑑賞、演劇鑑賞。大の巨人ファン。

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