なぜいま「歴史的な名車」が続々と復活!? 欧州メーカーで相次ぐレトロ回帰 未来のクルマづくりで、過去を振り返るのか
欧州メーカーが掘り起こす「自分たちの歴史」
2026年10月12日から18日まで、フランスで第91回パリ・モーターショー2026が開催されました。
今回のパリ・モーターショーに出展されたモデルを見て感じるのは、欧州自動車メーカーが一斉に「未来をつくるために、過去を振り返り始めた」ということです。
象徴的だったのが、シトロエンのブースに展示された「2CVコンセプト」です。

これは、1948年に登場し、1990年まで生産されたフランスの国民車2CVを、現代のEVとして再構築したコンセプトです。単に昔のデザインを再現するのではなく、「安く、シンプルで、誰もが使えるクルマ」という初代の思想までを受け継ごうとしています。
フィアットのブースでも、「MULTIPLINA Concept(ムルティプリーナ・コンセプト)」を披露しました。

これは、1956年に登場した「600ムルティプラ」にインスパイアされたモデルで、その精神を現代のクルマづくりに生かし、全長3mというサイズで4人乗りを実現するという提案です。
こうした動きはステランティス系ブランドだけではありません。
ルノーはすでに「5 E-Tech Electric(サンク・Eテックエレクトリック)」で1972年に登場したルノー5を復活させています。このモデルは、まもなく日本でも発売される予定です。
欧州では続いて「4 E-Tech Electric(キャトル・Eテックエレクトリック)」も投入。さらに初代トゥインゴをモチーフにした新型EVも登場しています。
ルノー5は欧州で好調な販売を記録しており、懐かしい名前とデザインが実際の販売にも結びつくことを証明し始めています。
BMWも興味深い動きを見せています。
1960年代にブランドの転換点となった「ノイエ・クラッセ」という名称を、新世代EVに再び採用したのです。
新型「iX3」や「i3」は、当時の革新の精神を受け継ぎながら、最新の電動化技術を投入したモデル。過去のクルマを復刻するというより、自社の歴史を次の時代につなげる戦略といえるでしょう。
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