新旧「カウンタック」が揃い踏み! ミラノの街に突如現れたレストモッド「フェラーリ308GTS」の正体とは?【イタリア通信】
新旧「カウンタック」がミラノで共演
Writer:野口祐子(NOGUCHI Yuko)
Photographer:野口祐子(NOGUCHI Yuko)
2021年のミラノデザインウィークには、気になるクルマの展示もあった。そこで今回は、ミラノ市内でおこなわれたフオーリサローネ期間中に出会ったクルマを紹介。それぞれのクルマメーカーがミラノの街中で独自の企画で世界観を展開。ファニチャー、クルマ、ファッション、フードなど、各業界との境界線を跨いで新しい世界に挑戦。

VW傘下のランボルギーニは、クリエーターに人気があるトルトーナ地区のスーパースタジオ・ピュ内にブースを構えた。このブースは毎年、「時のデザイナー」が作品を発表する場として知られている。
入り口からベールをくぐり抜けるようにして、825平米もあるブースの内側に入っていくと、薄暗い空間が視界に入り、先ずはランボルギーニとコラボをスタートしたCulti Milanoのフレグランスの香りが嗅覚を刺激する。深い霧の中に迷い込んでしまったような神秘的な世界の中に、「カウンタックLP400」とカウンタック50周年記念として発表された112台限定モデル「カウンタックLPI 800-4」、そして「アヴェンダドール」の最終モデルである「アヴェンタドール・ウルティマエ」の3台のそれぞれが強烈なオーラを放っていた。ランボルギーニの存在感は何処にいても周りに感動と刺激を与える。
会場にはランボルギーニのエンジンを使用したモーターヨット「テクノマール・フォー・ランボルギーニ63」の1/6モデルと、ランボルギーニチェントロスティーレとiGuzzini社とのコラボレーションで生まれた新しい照明「Mya」も展示されていた。Myaは、ランボルギーニの生産と同様、一人一人のカスタマイズ仕様が可能なテーブルランプという。
デザインウィークは、クルマファンだけでなく一般の人たちが足を運ぶ広範囲にわたる客層のイヴェントとして知られている。中には初めてランボルギーニを実際に目にする若い人も多かっただろう。霧の中に存在する3台のランボルギーニ。この神秘的な仕掛けが彼らにより一層の感動を与えたのではないだろうか。
何よりも驚いたのは、ランボルギーニの若手デザイナー達がデザインスケッチを披露している机の周りに、常に大勢の人だかりがあったということ。クルマの知識はないが、デザインに関わる若者たちはスケッチの過程にとても興味を惹かれたらしく、多くの質問がデザイナーに向けられていた。
若者はクルマ離れというけれど、クルマの方から若者の居場所に出向いて行くと、新しいマーケットが生まれるかもしれないと思うほどの人気だった。デザインウィークでの展示は、クルマファン以外の若者達の層獲得には絶好の場所だろう。

●未来・宇宙を感じさせるアウディ
今や、ミラノデザインウィークには欠かせない自動車メーカー、アウディ。VW傘下のアウディは、カーボンニュートラルの世界を目指し、2030年以降の生産車を全てEVに切り替えると謳っている。
そんなアウディは、ミラノの街のデザイン力を評価し、2021年4月というパンデミック真っ最中におこなわれた「Designer’s Week Milano」では、メインスポーサーとして「デザイン」を支えた。当時はまだ、どこのメーカーもヴァーチャルで新車発表をしていた時期に、ニューモデルとなるアウディ「Q4 e-tron」のリアルなワールドプレミアをミラノでおこなったのも記憶に新しい。
2021年のアウディはミラノデザインウィーク/フオーリサローネで高級ブティック街のど真ん中、Via della Spiga 26(スピーガー通り)にAudi City Labを構え、2021年4月に上海で発表されたピュアEVの「A6 e-tron コンセプト」、そして「RS e-tron GT」を展示。
Audi City LabはオランダのデザイナーMarcel Wanders Studioとコラボをし、アウディが持つLEDの技術を駆使し、「Enlightening the Future(未来を啓発)」の世界を展開した。LEDの光を可視エネルギーとして表現し、2台のクルマの展示スペースまでの空間を「LED照明のトンネルを通る」という光を使った演出をおこなった。その光は未来、宇宙を感じさせ、まさに将来に向けEVに向かっているアウディの世界観そのものだった。
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