雪国との往復800kmで見えたスバル「アウトバック」のGT性能「走りの安心感や車内の快適性」が抜群です
万一スタックしたときの備えも万全
一方、雪道を走る際の緊張感を軽減してくれる最大の要因は、213mmというクロカン4WDをも凌駕するロードクリアランスだろう。深い轍(わだち)や路肩に積み上がった雪を乗り越える際などに、これほど頼もしい武器はない。スタックせずに走破できるという安心感は、雪道での緊張感を格段に軽減してくれる。
その上、アウトバックの4WDシステムは、常時4輪に駆動力を伝えることを基本とするため、アイスバーンなどすべりやすい路面でも発進時に神経を使わなくて済む。また、コーナリング時もしっかり4輪で路面をつかんでくれるため、クルマの挙動は常時安定。「さすがはスバルの4WD」と実感させてくれる。

スタビリティコントロールやトランスファーのクラッチ制御などでトラクションを最大限に高める“X-MODE”も、万一スタックしたときの備えとして雪道での緊張感を解いてくれる機能だ。利用シーンはきっと限られるだろうが、備わっているだけで頼もしく感じられる。
そんなアウトバックの走りは、雪道でも徹底した安定志向。しかし、走行モードを「S#」にすると、アクセルペダルを深く踏み込んだ際にテールスライドするなど、積極的にアクセルで曲がっていけるアグレッシブな走りも楽しめる。しかも、その際もハンドリングは破綻せず、コントロール性に優れるあたりは、かつてWRC(世界ラリー選手権)を制したスバル車の面目躍如といったところだ。
●乗員に対するホスピタリティも優秀
高速巡行時や雪道でもリラックスして移動できるアウトバックは、寒さに対する乗員へのホスピタリティでもよくできたクルマである。

たとえば、全グレードに標準装備される前席のシートヒーターは、肩の部分を含む広範囲にヒーターが組み込まれており、冷えた乗員の体をしっかりと温める。コストとの兼ね合いなどから、肩の部分を発熱させるシートヒーターはめずらしい。その上、リアシートやステアリングのヒーターも全グレードに搭載するなど、乗る人すべてに優しく仕上がっている。
雪や凍結への備えとしては、ドアミラーヒーター、ヘッドランプウォッシャー、ワイパーデアイサーなどを全グレードに標準装備。悪条件下での視界確保を重視し、雪道を走る際の安全や乗員の疲労軽減につなげている。
* * *
今回、新しいアウトバックで東京都心と雪国とを結ぶ往復800kmほどのドライブへと出かけてみたが、走り終えた後の感想は「まだまだ走れる」というものだった。デザイン性やユーティリティはもちろんだが、こうしたグランドツーリング性能の高さこそがアウトバック最大の魅力といえるだろう。
●Subaru Legacy Outback Limited EX
スバル アウトバック リミテッドEX
・車両価格(消費税込):429万円
・全長:4870mm
・全幅:1875mm
・全高:1675mm
・ホイールベース:2745mm
・車両重量:1690kg
・エンジン形式:水平対向4気筒DOHC+ターボ
・排気量:1795cc
・駆動方式:4WD
・最高出力:177ps/5200〜5600rpm
・最大トルク:300Nm/1600〜3600rpm
・燃料消費率(WLTC):13.0km/L
・ラゲッジ容量:561L
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)ダブルウィッシュボーン式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ベンチレーテッド・ディスク
・タイヤ:(前)225/60R18、(後)225/60R18
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