まるで戦闘機のようなカスタムバイク出現! BMW「K1200RS」なのに「秋水」と名付けられた理由とは
BMWのカスタムバイクに「秋水」と名づけた理由とは
カフェレーサーテイストの「秋水」はオーナーから借りたものを展示していると言う。その概要についてRIDEZ営業企画部 村上太佑さんにコンセプトや製作過程などを次のように説明してくれた。

●まるで第二次世界大戦の戦闘機を思わせるディテール
まず最初に、ベースとなるバイクは何なのだろうか。
「この秋水は、1996年から2004年にかけて生産されたBMW『K1200RS』をベース車両にしています。このバイクは独特な鋳造アルミのフレームを持ち、縦型4気筒という珍しいエンジンを搭載しています。
また足回りも特殊で、フロントテレレバー式サスペンションにシャフトドライブ内蔵の片持ちスイングアームという点もユニークです。K1200RSは、今のバイクでは考えられない構造をもっている特殊なバイクなのです」
では、どのようにして現在の形に辿り着いたのだろうか。
「デザインについては作りながら、いろんな方の協力を得ながら、一つずつパーツ製作していったそうです。ラジエターをサイドに変えたり、ハーネス配線がノーマルだとカッコ悪いので引き直したり、ガソリンタンクは『ざっくりこんな形』というイメージをウレタンフォームで削って成形。それをアルミ溶接の職人が作ったと聞いています。また、シートは、昔のバイクのスプリングシートを見て良い雰囲気だったので自作しているようです。
このバイクのカスタムにのめり込むにつれて、色々な物を代用する視点へと変わり、何か気になる物を目にするたびに、『この目覚まし時計の鋳物ケースがメーターケースとして合いそうだ』とか、『電装ケースは工場の照明の根本についている変圧器が入っているケースが使えそう』とか、『フェンダーステーも棚受け用L字金具をハンド万力で成形すると面白かも』と、普通ではないことを求めてカスタムを楽しんでいったそうです。この秋水は、そうしたアイデアの集大成なのです」
カスタムの発想を身の回りのモノから受けていたからこそ、他に似たものがない唯一無二のスタイルに仕上がったのだろう。では、「秋水」というネーミングはどこから取ってきたのだろうか。
「ちなみに、『秋水』という名前の由来は、第二次大戦末期に日本が作った試作戦闘機から名前をもらったそうです。ドイツが作ったコメットの図面だけを見て、ある意味インスピレーションをもらって日本人が作り上げた試作機が『秋水』でした。ドイツ車からカスタムのインスピレーションを受けて日本人が作ったバイク、そういうストーリーと掛けて名付けたそうです」
こうした話を伺うと、確かにスケルトンのカウルは珍しさもあるが、その形状はあきらかに戦闘機「秋水」を意識した作りになっていることが分かる。
* * *
実は今回紹介した「秋水」は、これが完成形というわけではないらしい。日々、進化させようとカスタムイメージはどんどん膨らんでいるという。果たして完成はいつなのか……。もはやバイク界のサグラダ・ファミリアといわれているそうだ。
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