打倒フェラーリ&ランボ! 新型「コルベット」はお値段半分以下でスーパースポーツとして一級品でした
グランツーリスモの資質も兼ね備えた「コルベット」
高速道路に入っても、心地好い乗り味は何ら変わらない。少なくとも交通の流れに乗ってる限りは風切り音やロードノイズが気になることはないし、足腰も柔軟なダンピングを見せてドライバーの疲れを最小限に保とうとしてくれる。

●イタリアン スーパーカーとは違う加速
100km/h巡航での8速DCTのトップギアでは、エンジンの回転数は1300rpmほどで、サウンドは唸り声にすら感じられないくらいジェントルだ。その領域でもV8プッシュロッドは鈍重な感じがしないどころか逆にチカラを余らせてる感じで、そこからゆるっとアクセルペダルを踏み込んで行くと実に自然にスルッと加速を開始する。クルージングにまつわる能力の諸々はとても高く、このまま大阪まで行って帰ってこいといわれても涼しい顔でこなせてしまいそう。良質なグランツーリスモであることに、疑いの余地は微塵もない。
が、モードをスポーツに据え、パドルを指先で弾いて積極的にギアをシフトしていくような走り方に切り換えると、このクルマは予想どおり、また違った貌を見せはじめる。当然だろう。これはコルベットなのだ。代が変わってもレイアウトが変わっても、眠たいクルマへと身を持ち崩すようなことがあるわけもない。
まず最初に心惹かれるのは、加速だ。全域まるまるパワーバンドなのか? と感じられるほど、どの回転域から踏み込んでも加速Gが立ち上がる。速度も伸びていく。とはいえもっとも美味しいのは中速域からトップエンドの間であることは間違いなく、グッと盛り上がったかと思えばドーン! と弾けていくかのように、6500rpm近くまで一気に吹け上がっていく。イタリアンスーパーカーのそれを剣に例えるとしたら、こちらは鉈。それも大鉈でズバッと仕留めるような感じというか何というか。
しかもエンジンの回転が上がるにしたがって、大鉈に漲る力に強靱さが増していくような感覚すらある。そのときのサウンドは、いかにも高度にチューンナップされたアメリカンV8特有といえる類の快音。無条件で魂が揺さぶられる。それを耳にしながら腰で感じる加速力はまさしく怒濤の勢いといいたくなるレベルで、とてもじゃないけどたった500ps(!)のクルマには思えない。
後でデータを見てみたら、新しいコルベットの0-97km/h加速は2.9秒。659psを誇った先代の「Z06」と同タイムだ。もちろん加速中にも感じられるところではあるのだけど、ミドシップ化がもたらした過去最高のトラクション性能が想像以上に効いている、ということの証である。猛烈に刺激的なのだ。
page
VAGUEからのオススメ
ポータブル電源が都心で過ごす夜を変える──Jackeryがかなえる“オフグリッド”なスポーツ観戦【PR】