マセラティ「MC20」はV8フェラーリとV10ランボではない第3の選択としておおいにオススメ物件でした
およそ40年ぶりのマセラティ製量産ミッドシップ
マセラティのプロダクションモデルに、ミッドシップのスーパースポーツが復活した。「マセラティ・コルセ・2020」を意味する「MC20」なるネーミングが与えられ、あくまでも量産車として考えれば「メラク」以来、約40年ぶりに誕生したマセラティ製ミッドシップ・スポーツとなる。当然のことながらそれに対する期待感は相当に大きいだろう。

●V6といえども侮れないパワーとテクノロジー
まずは搭載される3リッターV型6気筒ツインターボエンジンの概略を解説しなければ、MC20の話は始まらない。その名も「ネットウーノ」、すなわちネプチューンと呼ばれるこの90度V型6気筒エンジンの最大の特徴は、MTC(マセラティ・ツイン・コンバスチョン)と呼ばれる、点火に副燃焼室を用いるシステムを採用していることだ。
MTCは副燃焼室内で作られた火炎流を改めて主燃焼室に噴射。かつては燃費性能向上のためにホンダのCVCCなどで使用されていたが、現代においてはF1マシンなどにも採用される最新世代の技術として知られている。
マセラティによれば、量産車でこの副燃焼室方式を採用したのは、このMC20が最初のモデルになるというから、その仕上がりは何よりの楽しみといってよい。
最高出力&最大トルクは、630ps&730Nm。驚くべきはカーボンモノコックを主構造体とするなど徹底的な軽量化によって実現された1500kgの車重で、このウエイトが8速DCTとの組み合わせで、どこまで魅力的に加速するのかをまずは試してみたくなった。
マセラティによるオフィシャルデータによれば、0−100km/h加速は2.88秒。最高速は325km/h以上を達成。なるほどそのボディデザインを改めて見ても、あたかもエアの流れそのものをイメージしたかの如きスムーズで、そしてなにより美しい造形が見る者の目を魅了して止まない。
左右のドアはバタフライ式だが、実際には横方向にもかなりのスペースが必要なので、混雑した駐車場では注意が必要になる。乗降性そのものはスーパースポーツとしてはスムーズな方だ。
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