ルノー「アルカナ」の魅力は「ハイブリッドだけじゃない」優れた走りと使い勝手も必見です
F1マシンゆずりのハイブリッド機構
「ルノーが日本で発売するはじめてのハイブリッド車」、「ハイブリッド機構はF1のテクノロジーに由来」、「いま日本で販売される輸入車のなかで唯一のフルハイブリッド車」……ルノーの最新モデル「アルカナ」のプレスリリースには、クルマ好きの心を躍らせるフレーズが並ぶ。

なかでも聞き捨てならないのは、F1マシンのテクノロジーから開発されたというハイブリッドシステムだ。「レーシングカーの技術がそのまま市販車に積まれているわけじゃないでしょ?」と見られることも多い“F1と市販車との関係性”だが、昨今は必ずしもそうとはいいきれない。空力やエンジンの燃焼効率、ハイブリッドシステムやターボチャージャーの使い方など、極限で争われるテクノロジーが市販車の性能アップに活用されていることも増えているのだ。
今回、ルノーがアルカナに搭載したフルハイブリッド機構“E-TECH(イーテック)”もそのひとつだ。ルノーでは、市販車部門とモータースポーツ部門との人的・技術的交流が盛んで、F1のレギュレーションにハイブリッド機構が導入されるに当たり、ルノー市販車部門で電気系を担当していたエンジニアがモータースポーツ部門へと合流。F1のハイブリッドシステムを研究・開発した後、市販車部門へと復帰し、F1で得た知見を活かして市販車向けのE-TECHを開発したという。
E-TECHはF1からフィードバックされた機構のためか、メカニズムの構成がかなり独特だ。1.6リッター4気筒の自然吸気エンジンに、駆動用のメインモーターと、サブモーターとして機能する“HSG=ハイボルテージ スターター&ジェネレーター”を組み合わせ、それらをトランスミッションで連結。
このトランスミッションは、エンジン側に4段、モーター側に2段の変速機構を備えており、そこにレーシングカーに使われる、“ドグクラッチ”と呼ばれる常時かみ合い式のクラッチを組み合わせている。

エンジンとモーターのギアを走行状況に合わせて電子制御で切り替えることで、E-TECHは最高に効率のいい状態を生み出しつつ、常時かみ合い式クラッチ特有のハイレスポンスも実現。また、モーター走行からエンジン走行へと移行する瞬間などは、サブモーターでエンジン回転数を同調させて不快なショック等を軽減するなど、快適性とスムーズネスも兼備している。
ちなみに、この複雑な機構を形にすべく、ルノーのエンジニアたちは設計初期において、レゴブロックを使用。ブロックで模型をつくり、実用化できるか否かを真剣に検討したというユニークなエピソードも残されている。
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