高級感がグッと増したVW新型「ポロ」“実用的で手の届きやすい”欧州ハッチバックの人気は今後も安泰か?
資料にはないものの乗り心地もしなやかに
しかし、新型ポロで変わったのは見た目だけじゃない。心臓部となるエンジンが最新タイプへと進化しているのだ。

新型に搭載される排気量999ccの3気筒ターボは、最高出力95ps、最大トルク175Nmと、スペックなどを見る限り従来モデルと変わりないが、実は圧縮比が10.3から11.4へとアップ。また、燃焼効率に優れるため燃費を向上させられる“ミラーサイクル燃焼”を新採用するとともに、ターボチャージャーに低速域からすばやく過給圧が立ち上がる“バリアブルターボジオメトリー機構”を導入するなど、大幅な進化を遂げている。
実際にドライブしてみると、最新スペックのエンジンにより運転がしやすくなったことを実感できる。その理由は、低回転域でのトルクが増しているからにほかならない。最大トルクの数値自体は従来モデルと同じだが、それが、これまでよりも400回転低い1600回転から発揮されるようになった。そのため、発進直後の速度の伸びがかなり良化している。
ちなみにこのエンジンは、現行ゴルフに搭載されているものと基本的には同じだが、ポロ用にスペックが若干低められ、ゴルフ用のユニットに備わるマイルドハイブリッド機構もつかない純粋な内燃機関となっている。
もうひとつ、新型ポロに乗って気づいたのは、乗り心地がしなやかになったこと。フォルクスワーゲン ジャパンに確認したところ「新型の資料にはどこにもサスペンション変更に関する記述はないが、数値に現れない部分で改良が施されているようだ」とのこと。これはインポートカーでしばしば見られる“輸入車あるある”だが、いずれにせよ、乗り心地がよくなっているのだからユーザーにとっては大歓迎だ。
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このように、マイナーチェンジといいながら、かなり大がかりな変更が加えられている新型ポロは、どんな人に向いているクルマなのだろうか? ひと言でいえば「大きなファミリーカーは必要ない」という層だ。全長4085mm、全幅1750mm、全高1450mm、ホイールベース2550mmというボディサイズの新型ポロは、日常的なシーンにおいても非常に運転しやすい。
また、前後シートやラゲッジスペースも、過大な期待をしなければ必要にして十分のスペースを確保。なかでも荷室容量は、ゴルフのそれより29リッター少ない351リッターにとどまるか、スーツケースを多く積み込むような状況でなければ困ることはない。
しかもプライスは、税込257万2000円〜とリーズナブル。見た目の高級感がグッと増した新型ポロは、実用性に優れた手の届きやすい欧州コンパクトハッチバックの定番として、この先も多くの人々に愛されることだろう。
●Volkswagen Polo TSI R-Line
フォルクスワーゲン ポロ TSI Rライン
・車両価格(消費税込):329万9000円
・全長:4085mm
・全幅:1750mm
・全高:1450mm
・ホイールベース:2550mm
・車両重量:1190kg
・エンジン形式:直列3気筒DOHC+ターボ
・排気量:999cc
・駆動方式:FWD
・最高出力:95ps/5000〜5500rpm
・最大トルク:175Nm/1600〜3500rpm
・燃料消費率(WLTC):17.1km/L
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トレーリングアーム式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ドラム
・タイヤ:(前)215/45R17、(後)215/45R17
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