まもなくトヨタ新型「プリウス」世界初公開! 未来を変えた先駆者 初代プリウスってどんなクルマだった?
当時としては画期的な燃費性能28km/Lを達成した初代プリウス
世界初の本格的な量産乗用ハイブリッドカーとなったのが、1997年10月に発表されたトヨタの初代「プリウス」です。

当時のトヨタのプレスリリースには、誇らしげに「革新的ハイブリッド乗用車『プリウス』を発売 21世紀を先取りした“ハーモニアス ビークル”誕生」とのタイトルが掲げられました。
ハーモニアスとは、リリースによると「クルマと人、クルマと社会、そしてクルマと地球との調和をめざした」ことを意味しているようです。そして、今、振り返っても、初代プリウスの内容は、非常に画期的なものでした。トヨタ自身がリリースで「革新的」とか「イノベーティブなセダンである」と表現したのも、あながち大げさではないとも言えるでしょう。
ちなみに、テレビCMでは「21世に間に合いました」と、鉄腕アトムを筆頭に、故・手塚治氏の漫画キャラクターが「プリウス」の誕生を祝うというものが流されてもいました。どのような内容かわからなくても、「なにかすごいのが出たみたい」と思った人も、当時は多かったはずです。
では、初代「プリウス」は何が画期的だったのでしょうか?
まず、メカニズムとしてハイブリッド機構の実用化がすごかった! 1.5リッターのエンジンとオルタネーター(発電機)、そして駆動用モーターの3つを動力分割機構と呼ぶ遊星ギヤでつなぎ、3つのパワーを自由自在に扱えるようにしました。これが、今に続くTHS(トヨタハイブリッドシステム)の原型となります。
これによりスムーズにエンジンとモーターのパワーをミックスさせるだけでなく、減速やブレーキングの勢いを使ってオルタネーターで発電することが可能となりました。いわゆる減速エネルギーを捨てずに、電力として再利用することが可能となったのです。
その結果、燃費性能は28.0㎞/L(10・15モード)を達成。当時のベストセラーであった1.5リッターの「カローラ」が18.8/Lでしたから、初代「プリウス」は、同じ1.5リッターで、1.5倍ほどの燃費性能を達成したのです。
しかも、初代「プリウス」の画期的だったのは、それだけではありませんでした。長いホイールベースの上に背の高いボディをのせた新世代パッケージングを採用することで、コンパクトカークラスでありながら、ひとクラス上の広い室内空間を実現したのです。

メーターを運転席前から、車内中央に移すセンターメーターを採用するなど、インテリアも斬新なものでした。さらに床下のフラット化や空力の良いホイールカバーの採用などにより、空気抵抗も徹底的に低減されています。
電動パワーステアリングや高効率エアコンなどの新技術もいち早く採用。再生素材を積極的に使い、リサイクル性にもこだわっていました。そんな新規アイテム満載でありながら、車両価格は「カローラ」の50万円プラス程度である215万円に抑えたのです。
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