日本でも乗りやすい“30cm短い”ジープ新型「グランドチェロキー」は見た目を裏切る爽快な走りが魅力
2トン超えの巨体をグイグイ加速させる2リッターターボ
高速道路に入る頃になるとボディサイズにも慣れたのか、快適なキャビンでリラックスしながら普通のクルマと同じ感覚でドライブできるようになった。

冷静にステアリングを握れるようになって驚いたのは、エンジンがパワフルで軽快だということ。巨体でありながら元気に加速してくれるのは予想外だった。そう聞くと「ジープのフラッグシップモデルだから大きくてパワフルなエンジンを積んでいるんでしょ」と思う人もいるかもしれない。しかし、今回ドライブした日本仕様は、2リッターの4気筒エンジンを搭載していたのだ。ターボチャージャーつきとはいえ、2トンを超える車体をグイグイ加速させるのだから驚くばかり。おそらく何も知らずにステアリングを握ったら、エンジンの排気量が2リッターだなんて、とても信じられないだろう。
しかも、単に加速が力強いだけでなく、エンジンの吹け上がりがなめらかでツヤっぽいのもクルマ好きにとってはうれしいところ。世の中にはアクセルを踏み込むのが楽しいエンジンとそうではないエンジンとが存在するが、グランドチェロキーの2リッターターボはまぎれもなく前者である。

パワートレインといえば、ジープはこのところプラグインハイブリッドの展開に積極的だ。グランドチェロキーも例外ではなく、すでに日本仕様においても「4xe」と呼ばれるプラグインハイブリッドモデルの設定がアナウンスされている。
今回試乗した2リッターターボエンジンをベースに、最高出力63psと145psのふたつのモーターをドッキング。外部充電をおこなえば50km程度はエンジンをかけずに走れるという。
さらにプラグインハイブリッド仕様には、本木目パネルやより上質なレザーシートを備えた「サミットリザーブ」という2リッターターボ車にはない上級グレードも用意される。つまりプラグインハイブリッド車は、ガソリンターボ車より上級の位置づけなのだ。
今回試乗した2リッターターボ車は、乗り心地やコーナリング時の挙動も非常に好印象だった。アメリカでは数百kmのロングツーリングを楽しむ機会も多いが、自然なストローク感でボディをフラットに保ちながら走るグランドチェロキーなら、おだやかな乗り味で疲れないと断言できる。こうしたクルーズ性能の高さこそが、新型グランドチェロキーの真骨頂だと思う。
●Jeep Grand Cherokee Limited
ジープ グランドチェロキー リミテッド
・車両価格(消費税込):892万円
・全長:4900mm
・全幅:1980mm
・全高:1810mm
・ホイールベース:2965mm
・車両重量:2070kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCターボ
・排気量:1995cc
・変速機:8速AT
・最高出力:272ps/5250rpm
・最大トルク:400Nm/3000rpm
・駆動方式:4WD
・サスペンション:(前)マルチリンク式、(後)マルチリンク式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)265/60R18、(後)265/60R18
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