日本でも乗りやすい“30cm短い”ジープ新型「グランドチェロキー」は見た目を裏切る爽快な走りが魅力
“L”の付かない2列シート仕様が待望の上陸
2022年10月に上陸した2列シート仕様のジープ「グランドチェロキー」を横浜で試乗した。

今、日本で最も成功しているアメリカ車のブランドといえば、なんといってもジープである。
東京は5台の新車のうち1台は輸入車という状況にあるが、街でジープをよく見かける。ジープの一部モデルはリセールバリューが極めて高いということも人気を後押ししているのだろう。
そんなジープに対し、多くの人は「道なき道を行くクルマ」というイメージを持っていることだろう。しかし、ジープのラインナップすべてがそうとは限らない。
実はジープのラインナップにはふたつの流れがある。ひとつは「ラングラー」に代表される道なき道を走るためのモデル。生粋のオフローダーだ。そしてもうひとつは、オフロードに強いものの快適性や上質さも重視したコンフォート系モデル。その代表的モデルが今回紹介するグランドチェロキーだ。
現行のグランドチェローは2021年にフルモデルチェンジし、同年末から日本にも導入された。まず日本に輸入されたのは「グランドチェロキーL」という3列シートを備えたロングボディ仕様。3列シート車は先代モデルまで設定がなかったが、いまや北米市場ではミニバンに代わる選択肢として3列シートSUVのマーケットが急拡大中で、そうした流れを受け、グランドチェロキーにも3列シート仕様が用意された経緯がある。
そして先ごろ、車名に“L”の付かない2列シート仕様のグランドチェロキーが遅れて日本にやってきた。こちらは“L”に比べて全長が短く、先代モデルの正統な後継モデルといえる。
2010年にデビューし、2011年に日本市場へ導入された先代グランドチェロキーは、メルセデス・ベンツの3代目「Mクラス」と共通する設計が随所に見られた。それは開発がスタートした頃、ジープとメルセデス・ベンツとの関係が深かったためだ。
一方、新しいグランドチェロキーは、フィアットグループと密接な関係(現在は合併して同じ会社・ステランティスになった)になったことで、アルファロメオの「ジュリア」や「ステルヴィオ」に用いられる“ジョルジオ”と呼ばれるプラットフォームを使用する。
運動性能が自慢のジョルジオプラットフォームとのコラボには、期待するなというのが無理な話。そういった成り立ちを見ても、グランドチェロキーはラングラーなどとは向いている方向が全く異なることを理解いただけるだろう。
新しいグランドチェロキーを前にしてまず感じたのは、言葉を選ばずにいえば「やはり大きいな」という思いだった。

先行して上陸した“L”はさすがの大きさに圧倒されたが、それよりも全長が30cmも短い2列シート仕様の“標準グラチェロ”でも、やはり日本で乗るには大きく感じる。全長4900mm、全幅1980mmというボディサイズは、日本の道ではかなりのボリュームだ。
そんな中、あえてグランドチェロキーを選ぶ理由は、やはり「大きくて存在感があるから」だろう。そう考えるとこの大きさこそが、オーナーやオーナー予備軍にとっては魅力的なのかもしれない。
実際、新しいグランドチェロキーで走り出すと、都市部の整備された道であればボディサイズの大きさなど気にならない。よくよく考えれば、グランドチェロキーよりさらに50cmもワイドな大型トラックが普通に街を走っているのだから、当然といえば当然だ。
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