アストンマーティン「DBX」に見るテスト車両の擬装ラッピング
関係者も知らぬ間に、日本でテスト走行していたアストンマーティンDBX
アストンマーティン初のSUVとなる「DBX」の極秘テストカーが日本でテスト走行をおこなっていたようだ。実はこのテスト車両は、関係者にも極秘裏のうちに日本に持ち込まれてテストされており、偶然目にした人もいるかもしれない。
日本の一般道では、渋滞時などでのデータ収集や狭い道路での使い勝手などをテストしたと思われるが、擬装ラッピングしたテストカーには、それ以外にもうひとつの隠されたミッションがあった。
自動車メーカーは、車両開発の最終段階に入ると、実車と近い状況でデータを収集するために、テスト車両を一般道などの公の目に触れるところでテスト走行をおこなうケースが多い。開発車両が世界戦略車の場合、世界のあらゆる自然環境下でテストされる。
アストンマーティンの市場は、米国を筆頭に中国や中東などがメイン市場となる。しかし、日本市場も販売台数だけでなく目の肥えたカスタマーが多いため、日本のカスタマーのクルマに対する意見が、アストンマーティン本社内でも貴重な意見として取り入れられている。
そのため、DBXの開発に際しても、擬装ラッピングをしたテスト車両が日本の一般道で走行テストをおこなったと考えてよいだろう。
この日本でのテスト走行だが、事前に関係者にも知らされることなく、極秘裏のうちにおこなわれていたようだ。しかし、擬装ラッピングした車両が一般道を走行すると、否が応でも目立つため、日本のどこかの一般道で派手なテスト車両を見かけたという人もいるだろう。
そもそも、テスト車両をどうして擬装ラッピングするのだろうか。それは、正式な発表前に開発車両の外観デザインを知られたくないからだ。
市販モデルと近い条件で走行テストすることに意味があるので、この段階のテストではエクステリアデザインに手を加える擬装ではなく、市販モデルと同じ外装パネルに、視覚的にボディラインやデザインがわかりづらくなる擬装ラッピングが施されることが多い。
DBXの場合、開発初期の黄色いカラーのテスト車両は、テールライトなどはデザインそのものが擬装されていた。しかし、日本国内でテストされたDBXの開発車両は、市販モデルのテールライトに擬装ラッピングが施されていたようだ。
このDBXのテスト車両は、擬装ラッピングされているが、もはやボディラインや細部のデザインなどを公開しているのと同様といっていいだろう。
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