“使える”荷室が魅力の3列シート「フレンチMPV」シトロエン「ベルランゴロング」は長距離ドライブと好相性
圧倒的に快適な乗り心地はさらに素晴らしいものに
ベルランゴ ロングはサードシートを手に入れたおかげで、車体は長くなって内輪差も大きくなって、車重も60kg重くなってるわけだが、動力性能的にマイナス方面の影響を受けてる感じは一切しなかった。

パワーユニットは標準ボディと同じ1.5リッターのターボディーゼルと8速ATの組み合わせ。最高出力や最大トルクも130ps/3750rpmに300Nm/1750rpmと変わりはないのだが、相変わらず力強い加速を味わえる上にトルクのピックアップもいいし、それらが鋭敏すぎないから扱いやすい。もちろん、人間ひとり分くらいの重量増が負担になることもない。
7人フル乗車時はどうなるか、試すことができなかったけど、かつて標準ボディで大人5人乗りを体験したときの記憶から想像すると、多少の力不足はあるだろうが割と普通に走れてしまう。そんな感じになるんじゃないかと予想している。
全長が365mm、ホイールベースが190mm長くなった影響は、最小回転半径が5.8mと0.2mほど大きくなった数値に表れてる。が、もちろん内輪差には少し気を配る方がいいというのは確かだけど、実際の乗車感覚からいうなら大差なしといった印象で、取り回しに難儀することなどはなかった。
逆に驚かされたのは、ハンドリングが微塵たりとも悪化してなかったことだ。厳密にいうなら、ロールしていくスピードが若干ゆっくりになっているとか、軽快さも標準ボディほどではなくなったという印象はあったのだけど、4本のタイヤを見事なくらい路面に接地させながらねらったラインの上を走っていける能力の高さを見事にキープしてる。曲がり方が鈍くなった印象も全くない。だから、運転していて楽しい気分になれるところも標準ボディと全くいっしょだったりする。
もうひとつ驚かされたのは、このクラスとしては圧倒的に快適といっていいほどの乗り心地が、さらに素晴らしいものになっていたこと。標準ボディのベルランゴの乗り味はふわっとした感触とフラットな動きが特徴的なのだが、ベルランゴ ロングはホイールベースが伸びた恩恵で、前後方向に揺れる動きがさらに落ち着いたものとなっている、つまりフラット感が増している。ますます疲れにくいクルマになった、といっていいだろう。これは予想していた以上だった。
* * *
ベルランゴ ロングの“ロング”とは、もちろん車体の長さから来てるものだ。けれど、遠くまで遊びに行って思い切り楽しんだ帰り道の安楽さは、標準ボディよりも際立ってるように感じる。もしかしたら“ロング”とは、ロングドライブとマッチングのいいクルマであることをほのめかしたネーミングでもあるのかも、なんて思ってしまった。
●CITROËN BERLINGO LONG SHINE BlueHDi XTR PACK
シトロエン ベルランゴ ロング シャイン BlueHDi XTRパック
・車両価格(消費税込):455万4000円
・全長:4770mm
・全幅:1850mm
・全高:1870mm
・ホイールベース:2975mm
・車両重量:1680kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
・排気量:1498cc
・変速機:8速AT
・最高出力:130ps/3750rpm
・最大トルク:300Nm/1750rpm
・駆動方式:FWD
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)トーションビーム式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)205/55R17、(後)205/55R17
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