“使える”荷室が魅力の3列シート「フレンチMPV」シトロエン「ベルランゴロング」は長距離ドライブと好相性
“日常”を“非日常”へと変えてしまう不思議な存在
フランス車好きだけでなく、アウトドア好きなど多くの人々から高い支持を集める人気モデルとなったシトロエン「ベルランゴ」。そのラインナップに、ロングバージョンの「ベルランゴ ロング」が加わった。

ルノー新型「カングー」が上陸を果たし、これまで以上に注目を浴びる存在となっているフレンチMPV(=マルチパーパスヴィークル)。日本では2002年に初代モデルが導入されて以来、ずっとカングーがこのカテゴリーを牽引してきたが、2019年にプジョーが「リフター」を、そしてシトロエンが「ベルランゴ」を投入すると、カングーが強さをキープしながらも、“じゃない方”のリフターとベルランゴもなかなかの人気モデルとなった。
もちろん日本車にもなかなか優れた小型MPVはある。にも関わらず、フレンチMPVに惹かれる人が少なからず存在するのは、あくまでも生活のための道具としてつくられたクルマでありながら、生活臭のようなものが感じられない独特の雰囲気を持っているからだろう。
なかでもベルランゴは、ステランティスグループの中で最もファミリー向けという位置づけにあるシトロエンのモデルでありながら、その匂いはほとんどしない。あえて説明するまでもないだろうが、アヴァンギャルドと表現されることの多いシトロエン独特のビジュアルを見れば、その理由を一発で察することができるだろう。“日常”をそこはかとない“非日常”へと変えてしまうような不思議な力があるのだ。
そして、ここへ来てベルランゴは、姉妹車であるリフターと同時に強力なアイテムを手に入れた。ライバルである新型カングーの日本仕様には設定のない、サードシートを備えた7人乗りモデルである。
ベルランゴ ロングと呼ばれる7人乗りモデルのボディサイズは、全長4770mm、全幅1850mm、全高1870mmで、ホイールベースは2975mm。標準ボディのベルランゴと比べて全長が365mm、ホイールベースが190mm長く、リアのオーバーハングも175mm長くなった計算だ。
横から見ると、リアドアとリアタイヤの間の距離とリアタイヤの後ろ側が明らかに伸びている。そういう意味では、標準ボディではあまり感じられなかったミニバン感が強くなった気がしなくもないが、それでも生活臭のようなものを全く感じさせないところは面白いと思う。彼の地フランスでは当たり前のように生活の道具としてガシガシ使われてたり、タクシーとして活躍してたりもするというのに。シトロエンのブランド力、“フランス生まれ”というキーワードの日本における魔力、そしてデザインの力がなせるワザなのだろう。
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