レースで勝つために鍛えたクルマを市販化 トヨタ「GRカローラ」は公道ではどんな走りを見せるのか?
クルマが曲がりたがっているかのような切れ味鋭い旋回性能
そんなGRカローラだけに、走りに期待しないわけにはいきません。GRカローラの刺激は、走り出す前からドライバーに伝わってきます。

その理由は、エンジンを始動させると野性味あふれる排気音が伝わってくるため。低く太い排気音はまるでレーシングカーやチューニングカーのような雰囲気で、「あのトヨタがここまでやったの?」と思わされます。“80点主義”のクルマづくりといわれていたかつて同社では、ここまで思い切ったモデルは生み出せなかったことでしょう。
GRカローラのドライビングフィールは、究極のオン・ザ・レール感覚です。スペシャルなモデルだけに扱いづらいのかな、と予想していたのですが、ひとつ目のコーナーを曲がった瞬間、その考えが間違いだったことを確信しました。
とにかくクルマの動きが素直で、ドライバーのハンドル操作に忠実にクルマが曲がってくれるのが印象的。ワインディングロードでも、まるで敷かれたレールの上を走っていくかのようにドライバーの意図した走行ラインをトレースするなど、ハンドリング性能の高さがひしひしと伝わってきます。

コーナーへのターンインは、まるでクルマが曲がりたがっているかのような切れ味を示す一方、コーナリング中とコーナーを抜けた後の加速時は安定感が抜群。速度コントロールさえしっかりおこなえば、不安定な挙動を見せることはありません。
ただし、あまりに安定性が高いため、実際のスピードが自身の感覚よりも高くなりがち。そのため、ドライバーの自制心が求められることでしょう。
フットワークのよさと並んで、もうひとつ楽しい走りの決め手となっているのがエンジンです。304psという最高出力はきちんと速さを発揮してくれる一方、サーキットなどではプロドライバーほどの腕がなくてもアクセルを踏み切れて、持てる性能をフルに引き出せる上限と思える絶妙な数値。制御が巧みで高回転域で盛り上がってくれるため、アクセルペダルを思わず踏みたくなってしまいます。
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