計313馬力の新ラグジュアリーSUV レクサス「RZ」はどんなクルマ? レクサスの理想を具現した爽快な走りとは
プレミアムカーと呼ぶにふさわしい上質な乗り味
EVといえば、エンジン車やハイブリッド車よりも走りが快適。その快適性は一般的に、静粛性に由来するものと思われがちです。しかし、単に静かなだけでEVの快適性が構築されているわけではありません。
実は、エンジンの爆発に起因する振動が一切ないのはもちろんのこと、加速のなめらかさや繊細さが同乗者の上質な移動に直結するのです。レクサスRZはその辺りのつくり込みが素晴らしく、乗り心地も含めた圧倒的な上級感は、まさにプレミアムカーと呼ぶにふさわしい出来栄えでした。

そんなレクサスRZを首都高速でドライブしてみると、速さや快適性とは異なる、もうひとつの美点を体験することができました。それは、ドライビングの楽しさです。
決してハイスピードでなくても、コーナーが連続する首都高速の流れに任せてドライブしているだけで、なんだか運転していて気持ちいい、という感覚が全身を包むのです。
RZは水を得た魚のようにコーナーを小気味よく曲がり、なかでも、アクセルペダルを踏み込みながら曲がっていく感覚はとにかく爽快。だからといって、コーナリング中の走行フィールは決して過剰とかシャープといったものではなく、もちろん鈍くもなく、まるでドライバーに寄り添うような人馬一体感を味わえます。
ドライバーが思っているとおりにコーナーをスイスイとクリアしていく感覚は、なんとも心地いいものがあります。
ドライビングが心地いい秘密はどこにあるのでしょう?
RZの4WDは、ステアリングの舵角やアクセルペダルの踏み込み量といった走行状況に応じて、前後の駆動力配分を100:0〜0:100の間で最適にコントロールします。加えて、走行用バッテリーを車体の低い位置に搭載することによって低重心を実現。さらにボンネット内には、ボディの左右をつないで車体の微振動を吸収する“パフォーマンスダンパー”を搭載しています。
こうした車体のバランスと駆動系の緻密な制御が、RZの魅力であるスッキリ澄んだ乗り味につながっているのだと思います。
* * *
今回のRZでも明らかになったように、レクサスのような高級車ブランドが手がけるEVは、エンジン車よりも明らかに静かで、かつ、なめらかな走りを実現。上質な移動体験を味わわせてくれます。
バッテリー性能の限界や効率などを考えると“ある一定の距離まで”という制約こそつきますが、そのなめらかな走りはエンジン車では決して味わえないものです。
そのため近い将来、こうした上質な移動体験を求めてプレミアムブランドのEVを近距離の移動手段に選ぶ人が増えるのではないか? レクサスRZはそう思わせるほど高い完成度を備えたモデルでした。
●LEXUS RZ450e“Version L”
レクサス RZ450e“バージョンL”
・車両価格(消費税込):880万円
・全長:4805mm
・全幅:1895mm
・全高:1635mm
・ホイールベース:2850mm
・車両重量:2100kg
・駆動方式:4WD
・電気モーター:交流同期電動機
・フロントモーター最高出力:203.9ps
・フロントモーター最大トルク:266Nm
・リアモーター最高出力:109ps
・リアモーター最大トルク:169Nm
・駆動用バッテリー総電力量:71.4kWh
・交流電力量消費率(WLTC):147Wh/km
・1充電走行距離(WLTC):494km
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)ダブルウイッシュボーン式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)235/50R20、(後)255/45R20
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