VAGUE(ヴァーグ)

BMW最速モデル 日本限定25台の新型「M4CSL」ってどんなクルマ? 乗ってわかった軽量化の意味とは

BMW量産車ではニュル最速のタイムを持つM4CSL

 0-100km/h加速は、M4クーペが4.2秒、M4コンペティション(RWD)が3.9秒、M4コンペティションxDriveが3.5秒のところ、M4CSLはRWDで3.7秒まで詰めています。

 ゼロ発進のところでは、ホイールスピンしないでロケットスタートができるxDriveが速いですが、0-200km/hのように長い距離を走るとCSLの軽さのメリットが出てくると思います。

 その証拠に250km/hオーバーで走る場所が何箇所があるニュルブルクリンク・ノルドシュライフェ(公認北コース=20.832km)のラップタイムは、BMW量産車最速の7分20秒207をマークしています。

BMW新型「M4 CSL」のインテリア。右ハンドル/AT仕様だ
BMW新型「M4 CSL」のインテリア。右ハンドル/AT仕様だ

ちなみにM4CSLの標準タイヤはミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2R☆で、前275/35ZR19 100YXL、後285/30ZR20 99YXLです。タイヤが冷えている雨の日にはアクセルは慎重に扱わないと、簡単にホイールスピンを起こします。この状況では通常の溝があるタイヤを履くM4やM4コンペティションの方が楽に走れます。

 今回、新型M4CSLでは、走行距離2000kmを超えたところから2900kmを過ぎたところまで試乗させてもらいました。距離を伸ばしていくにしたがってエンジンもサスペンションも馴染んできて、どんどん良くなっていくのを感じました。

 エンジンはオイルが暖まっていることを油温計でチェックしてから、高めの回転数を使って走るとどんどん気持ちよく回っていくのが感じられました。イエローゾーンの手前まで回していくと、直列6気筒のバランスの良い回転感が音と振動の変化により感じられます。

 低回転域でもトルクは十分あるので、ハイパフォーマンスエンジンの乗り辛さは一切ありませんでした。パドルシフトが楽しくてついつい遠出をしてしまいます。

 タイヤの空気圧管理は大事ですが、空気圧と温度がインパネ上に表示できるので、走りながらもチェックできるようになりました。最初は硬い乗り心地でしたが、空気圧を調整し、距離が進むとともにどんどんサスペンションのストロークが出るようになって快適になっていきました。

 走行距離が5000kmを超え、10000kmくらいまで走ったときがM4CSLの一番美味しい時期ではないかと想像しています。

 納車された時点ではまだ仕上がっていないので、ドライバーが躾けていくのがM4CSLなのです。エンジンとサスペンションが仕上がったときに、新型M4CSLが、M4クーペやM4クーペ コンペティションとの差を大きく感じることになるでしょう。

BMW新型「M4 CSL」
BMW新型「M4 CSL」

BMW M4 CSL
・車両本体価格(消費税込):2196万円
・全長:4805mm
・全幅:1920mm
・全高:1385mm
・ホイールベース:2855mm
・車両重量:1630kg
・エンジン形式:直列6気筒ツインターボ
・排気量:2992cc
・駆動方式:FR
・変速機:8速AT
・最高出力:550ps/6250rpm
・最大トルク:650Nm/2750−5950rpm

Gallery 伝統のCSLの名が復活! BMW量産車最速モデル新型「M4 CSL」を画像でチェック(31枚)
シチズン「プロマスター」新作 “海の男”をうならせた頼れる1本
こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

海と向き合い、自らを再起動する――プロセーラーが語る、シチズン「プロマスター」で“限界を超える”意味とは【PR】

RECOMMEND