VAGUE(ヴァーグ)

VWのフラッグシップSUV 新型「トゥアレグ」欧州登場 価格は約1030万円から

日本未導入の3代目トゥアレグが欧州でマイナーチェンジ

 独フォルクスワーゲン(VW)は2023年5月24日、欧州市場にて「Touareg(トゥアレグ)」をマイナーチェンジ、改良新型を発表しました。

欧州で登場したVW新型「トゥアレグ」
欧州で登場したVW新型「トゥアレグ」

 エクステリアはフロント/リアに新たなデザインを導入。フロントはラジエターグリルやヘッドライトデザインを一新しています。さらに3万8400個のマイクロLEDで構成される、新開発の「IQ.LIGHT HDマトリックス ヘッドライト」を用意しています。

 リアには輝く「VWロゴ」が見て取れます。この、VWバッジを赤くライトアップする照明付きのロゴは、中国や米国市場でのみ以前からおこなわれていましたが、欧州仕様での採用は初となります。

 サスペンションも改良。新たにルーフ荷重センサーが標準装備され、ルーフ荷重を検知するとESC制御システムが早期に介入し、走行安定性を高めます。またルーフに荷重がかからない場合、このシステムはさらにスポーティなパフォーマンスを可能にします。

 インテリアも改良されました。デジタルコックピットとハイエンドインフォテインメントシステム「ディスカバー・プロ マックス」が装備され、高解像度のHD地図データなどが搭載されています。

 パワートレインはガソリン、ディーゼル、PHEVなど幅広く用意。すべてのモデルに8速ATと4MOTION(全輪駆動)が装備されています。

 パフォーマンスモデルとして「トゥアレグR eハイブリッド」が用意されます。これはフォルクスワーゲンRが開発した最上級モデルで、V6ガソリンエンジンと電気モーターを搭載、トータル出力340kW(462馬力)を発揮します。

 ドイツでの車両価格(付加価値税VAT19%込)は、6万9200ユーロ(日本円で約1032万円)からとなります。最上位モデルのトゥアレグR eハイブリッドは9万3870ユーロ(約1400万円)です。

 VWの営業・マーケティング担当経営委員会メンバー、イメルダ・ラベ氏は「新型トゥアレグは、最高の品質と卓越した快適性が印象的です。シャープなデザインとともに走行性能も強化、その結果オンロードでもオフロードでも、さらに牽引車としても活躍できる、真のオールラウンダーが誕生しました」とコメントしています。

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 トゥアレグとはどんなクルマなのでしょうか。

 トゥアレグは。002年に初代モデルに登場した、VWの最上級SUVです。

 当時VWAGが世界的に展開していた「フルラインナップ戦略」を具現化するモデルのひとつとして、ポルシェと共同開発されたモデルで、ポルシェ初代「カイエン」とプラットフォームを共有します。
 
 日本でも2003年9月に登場。2005年にはVWとしてはじめてとなる大排気量6リッターW型12気筒エンジンを搭載した「W12スポーツ」を発表。世界限定500台のうち100台が日本に割り当てられています。

 2010年にはフルモデルチェンジをおこない2代目に進化、日本でも2011年1月に上陸しました。

 2代目には従来のV8エンジン搭載車に代えて、VW初のハイブリッドモデルが登場。3リッターV型6気筒スーパーチャージャーにモーターとギアボックスを直列にレイアウトするパラレルハイブリッドシステムが採用され、10・15モード燃費は13.8km/Lという低燃費を実現しました。

 2018年にフルモデルチェンジして誕生した3代目は、VWグループの「MLBプラットフォーム」を採用。このモデルは日本での導入はされていません。

 登場から20年で、トゥアレグは全世界で100万台以上が販売された人気のモデルに成長しています。

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