高級車の概念を変える!? メルセデス・ベンツ新型「EQS SUV」は走りもインテリアもすべてが新感覚のプレミアム感
滑らかな乗り心地に感心 全長5m超ながら後輪操舵で小回りも抜群
試乗した「EQS 450 4MATIC SUV」のシステム最高出力は265kW(360ps)、同最大トルクは800Nmで、107.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載し、WLTCモード航続距離は最大で593kmに達します。バッテリーの電力は外部給電にも利用可能です。

車両重量は2880kg~とそれなりに重いにもかかわらず、走り出しからリニアに力強く加速していきます。
しかも、驚くほど静かでなめらかなドライブフィールに仕上がっているのもさすがというほかありません。3種類が用意されたサウンドエクスペリエンスにより、聴覚で走りを楽しむこともできます。また、クリープの有無を任意で選べるようになっています。
エンジン音がしない電気自動車では、かえって気になる音もあるのですが、EQS SUVではNVH性能を高めるために、ボディシェルや電動パワートレーンに特殊な発泡材を施したほか、インバーターのカバーを3層のサンドイッチ構造としたり、フロントアクスルに革新的なサポーティングフレームを用いたり、フロアにくぼみを設けるなど、いろいろ手を尽くしたことが資料にも記されています。
足まわりもすばらしく、まず乗り心地の良さに感心します。タイヤサイズは、265/50R20が標準で、オプションで275/45R21となりますが、ストロークがたっぷり確保されたエアサスペンションと連続可変ダンピングシステムの組み合わせで、路面をなめるように追従しつつフラットな姿勢を維持します。
セダンのEQSでは、同じく大径のタイヤを履くせいか、ややバネ下の重さを感じたところ、EQS SUVはではそれがあまり感じられません。
途中、運転を交代して後席にも乗ってみたのですが、乗り心地が快適であることに変わりはありません。こうしたリアバルクヘッドのないクルマでは、後ろから侵入する音が気になることが多いのですが、EQS SUVはとても静かです。調べたところ、前述の諸々の対策に加えて、テールゲートに2つの吸音部を設けて共振を低減させているとのことで納得です。
フットワークも大きさや重さを忘れさせる仕上がりです。
コーナリングでのロールも気にならず、回頭性も俊敏そのもので、低速で曲がるときにはステアリングの切り始めから即座に遅れることなく横力が発生して、イメージしたラインをそのとおりトレースしていくことができます。これにはバッテリーをフロア下に敷き詰めているので重心が低く、車体の中央よりであることや、リアアクスルステアリングが効いているに違いありません。
さらには、後輪の舵角が最大10度も切れるのも特徴です。このサイズで最小回転半径が5.1mというがどんなものなのかと思いつつUターンを試すと、その場で自転するかのような感覚というと大げさですが、とても小回りが利くことに驚きました。
ドライブモードには、今回は試していませんが、SUVとしての用途にも応えるべくオフロードモードも設定されています。安全運転支援システムの「インテジェントドライブ」も、現状でこれ以上は考えられないほど機能が充実しています。
テクノロジーの進化はとどまるところをしらず、もはやここまでなんでもできて完成度も極めて高い、EQS SUVのような電気自動車がすでにこの世に存在することには、大いに驚き、感心した次第です。

Mercedes-Benz EQS450 4MATIC SUV
メルセデス・ベンツ EQS450 4MATIC SUV
・車両本体価格(消費税込):1542万円
・試乗車オプション込み価格(消費税込み)1822万5000円
・全長:5135mm
・全幅:2035mm
・全高:1725mm
・ホイールベース:3210mm
・車両重量:2900kg
・モーター最高出力:306ps
・最大トルク:800Nm
・総電力量:107.8kWh
・一充電走行可能距離:593km
・交流電力量消費率(WLTC):221Wh/km
・駆動方式:4WD
・乗車定員:7名
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