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おなじみ“ヘビのマーク”も専用の電動仕様に! アルファ ロメオ「トナーレ」にPHEV新登場 “エコでも心くすぐるサウンド”はアルファならでは

アルファが理想とするハンドリングに寄せてきたPHEV

 2015年に「ジュリア」がデビューして以来、アルファ ロメオの代名詞のようなものになったシャープでファンなハンドリングも、トナーレPHEVには見事に継承されています。

MHEV版とは全く異なるメカニズムを採用したアルファ ロメオ「トナーレ」のPHEV版は、GTカー風味のドライビングフィールが印象的
MHEV版とは全く異なるメカニズムを採用したアルファ ロメオ「トナーレ」のPHEV版は、GTカー風味のドライビングフィールが印象的

 ステアリングをスッと切り込んだ次の瞬間から、コーナーのイン側へ向けてフロントノーズを食い込ませるようにして曲がっていきます。このフィーリングは、MHEV版のそれとよく似ています。

 実はPHEV版は、MHEV版の13.6:1というステアリングギア比に対して14.8:1と、レシオ自体は少々ゆっくり目に設定されています。にも関わらず、かなり似たコーナリングフィールを実現できているのは、チューニングの妙というべきでしょう。

 なぜそれを実現できたのか、技術的なアナウンスや資料もなければ、たっぷり走っての検証もできていないので現時点ではなんともいえませんが、いずれにしろアルファ ロメオのエンジニアたちが理想とするハンドリングの世界観が確固としてあり、そこにしっかり寄せてきた、ということなのでしょう。

 個人的に、この驚くほど切れ味のいいハンドリングは大好きです。素晴らしく気持ちのいい曲がり方を楽しみながら走れますからね。

 一方、明確にMHEV版と異なるのは、やはり駆動方式と重量による動きの違いです。

 先述したように、PHEV版を“D”で走らせている際は、前輪はエンジン、後輪はモーターで駆動しています。しかし、ストレートを加速しながら走る際は当然のごとく4輪駆動、ブレーキング時にアクセルペダルを戻すと前輪駆動、そして、立ち上がりで加速しようとアクセルペダルを踏み込んだ際には再び4輪駆動……といった具合に、駆動力配分の調整が瞬時におこなわれます。

 なので、立ち上がり加速の際には、フロント側が車体を引っ張っていこうとする動きを感じられるのに加え、リア側が蹴り出そうとする感覚が伝わってきます。その分、コーナーからの立ち上がりは速く、しかも安定しています。

●軽快で俊敏なMHEV、安定して速く走れるPHEV

 MHEVと比べると250kgほど車重が重いことが影響し、PHEV版でタイトコーナーが続くようなルートを元気よく走っていると、ほんの一瞬、ターン時の動きのシャープさがマイルドに感じられることがあります。

 もっとも、“D”のときにはトルクベクタリング機構がひっそりと介入しているので、結局のところはMHEV版に似た感覚を得られます。その乗り味をあえて区別するなら、軽快にして敏捷なところが際立つMHEVに対し、安定して速く走れるPHEVといえるかもしれません。

 そういう意味では、MHEV版はスポーツカー風味、PHEV版はGTカー風味が強いように感じられます。というのも、PHEV版で曲がりくねったワインディングをたっぷり楽しみ、バッテリー容量が6%まで減ってしまってからの帰路に、長い下り道でバッテリー充電モードをオンにして回生を多用するドライビングを心がけたところ、麓に着く頃には20%ほどにまでバッテリー容量が回復していたからです。そしてそこから都心までの高速道路では、50%オーバーまで回復しました。

 もちろんその間、アクセルペダルを深く踏み込むようなことはせず、ゆっくりのんびりと乗り心地の快適さを味わいながら走っていました。実はそういったツアラー的な使い方にも、PHEV版はピタリとはまるのです。

* * *

 アルファ ロメオのトナーレは、MHEV版もPHEV版もドライビングの楽しさを満喫できるモデルですが、それぞれ乗り比べてみると同じベクトル上にありながら、少しずつ個性が異なることが分かりました。

 ちょっとした試乗でもトナーレならではの楽しさやそれぞれの違いを感じられると思います。気になる人はまず興味本位で試乗してみてはいかがでしょう?

●ALFA ROMEO TONALE Plug-In Hybrid Q4 Veloce
 アルファ ロメオ トナーレ プラグインハイブリッド Q4 ヴェローチェ
・車両価格(消費税込):740万円
・全長:4530mm
・全幅:1835mm
・全高:1615mm
・ホイールベース:2635mm
・車両重量:1880kg
・エンジン形式:直列4気筒SOHCターボ+モーター
・排気量:1331cc
・変速機:6速AT
・エンジン最高出力:180ps/5750rpm
・エンジン最大トルク:270Nm/1850rpm
・フロントモーター最高出力:45ps/8000rpm
・フロントモーター最大トルク:53Nm/8000rpm
・リアモーター最高出力:128ps/8000rpm
・リアモーター最大トルク:250Nm/2000rpm
・駆動方式:4WD
・サスペンション:(前)ストラット式、(後)ストラット式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッドディスク、(後)ベンチレーテッドディスク
・タイヤ:(前)235/40R20、(後)235/40R20

Gallery 【画像】ツアラー的な走りにピタリとはまる! アルファ ロメオ「トナーレ」のPHEV版を写真で見る(55枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

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