レクサスの最高級クーペ「LC」の走りがスポーティに激変! ドライビングが楽しくなる「アップグレードプログラム」驚きの効果とは
前後重量配分が適正化されたかのようなアップグレード車両
続いて、アップグレード後のモデルに乗り換えます。クルマ自体に差をつけないために、こちらも2021年11月以降に発売された2022モデルのLC500(LDHつき)になります。

コースインするためにピットロードをゆっくり走るだけで、違いは歴然。ステアリング系はおだやかな特性のままですが、ギアの精度が変わったのかと思うくらい精緻になっており、左右に軽く振ったときのクルマの反応もユルさがありません。
筆者は「最初の50〜100mでの印象がいいクルマは、確実にいいクルマである」と思っていますが、コースインしてそれは確信に変わりました。何が違うのか? 今回、車両重量は変更されていないにも関わらず、「これは軽量バージョンなの?」と錯覚してしまうくらい、クルマの動きが軽快になっているのです。
ベースモデルで気になったターンイン時の挙動は、素直かつ自然にノーズがスッとイン側を向く上に、トラクションをかけるとよりFR車のうま味を感じさせる“いい姿勢”でコーナーをかけ抜けます。
イメージ的には、まるで前後重量配分が適正化されたかのようで、強引にステアリングで曲げるのではなく駆動で曲がる……つまり、4輪を上手に使ったコーナリングなのです。
S字コーナーのようにGが左右に動くような状況でも、バネ上とバネ下とが連動して動いており、一体感はアップデート前とは段違い。タイトコーナーでは2トンの車両重量を感じないといえばウソになりますが、それ以外は意識することなくスポーツドライビングを楽しめます。
さらにいうと、アップグレード前の車両はパワースライドこそできるも、ハンドリング特性は基本的に安定志向でした。それがアップデート後の車両はフロントタイヤのグリップを意識したドライビングさえ心がければ、積極的な姿勢変化も楽しめるコントロール性も身につけています。つまり、アップグレード後のモデルは、「サーキット“を”走れる」クルマに生まれ変わっていたのです。
開発者によると、アップグレード後のLCは「走りに振っているので、乗り心地は若干犠牲になっています」とのことですが、今回は路面のいいサーキットなので判断できず……。
この点に関しては、あらためて公道でチェックしてみたいと思いますが、縁石を意図的に乗り越えてみた感じでは、入力は大きいものの収まりはスッキリした減衰感で、スポーツモデル好きであればネガに感じないレベルだと思いました。
ベース車両のような「待ち」や「我慢」が少ないため、試乗終了を示すチェッカーフラッグが振られても「もう少し乗せてよ!!」と思ってしまったくらい。それくらい今回のアップグレードは、ドライビングの楽しさが増しています。
ただしその分、ブレーキの負担が増してしまうので、今後はその辺りの対処も必要になるかもしれませんが……。
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