愛車の中身だけを進化させる独自のアップグレードプログラム

　レクサスはフラッグシップクーペである「LC」を対象としたアップグレードサービス「LEXUS LC Performance Upgrade Package」を展開中です。

　先日、同サービスでアップグレードしたLCを比較試乗する機会があったので、その効果についてご紹介したいと思います。

　レクサスには、その時々においておこなえる改良は必ず織り込み、商品のたゆまぬ進化を追求する「Always On」という考え方があります。これは現状に満足することなく、常に「もっといいクルマ」を目指している証拠です。

　その改良は、単なる見た目のリフレッシュではなく目に見えない部分……つまり走りや運転支援などのアップデートを主としています。実際に新旧を乗り比べると、旧型で「もう少し●●だったらいいのに」と感じていたことが、新型では見事に改善されていることも多いのです。

　新たにレクサス車を購入するユーザーにとってはうれしい進化ですが、既販車のユーザーは指をくわえて見ているだけだったのも事実です。もちろん「できる／できない」の話でいえば、ひとつひとつ部品を手に入れて交換していくことも可能ですが、なかには改良の手がボディ本体に及んでいたり、新旧で互換性がない部品があったりして、完全再現できないこともあります。

「こだわって選んで親しんでいる愛車を、買い替えることなく中身だけ進化させることはできないのか？」

　そんな“あったらいいな”を可能にするのが、「LEXUS UPGRADE Selections by KINTO FACTORY」です。

　このプログラムはレクサスの主要モデルに展開されていますが、どちらかといえば、これまでは「装備追加」や「ソフトウェアアップデート」などが主でした。しかし今回、フラッグシップクーペのLC用に設定された「LEXUS LC Performance Upgrade Package」は、ハード交換を含むかなり大がかりな変更が特徴となっています。

　そのコンセプトは、2023年6月に抽選販売がおこなわれたLCの特別仕様車「EDGE」に採用されている、走りの違いを生む“厳選アイテム”の水平展開になります。