ドライバーの心をつかむ「刺激的な音と乗り味」! アバルト「500e」の小さなボディに凝縮された「操る歓び」は日本の公道で引き出せるのか?
COTYで大健闘を見せた新時代のホットハッチ
去る2023年12月7日、2023-2024シーズンの「日本カー・オブ・ザ・イヤー」(以下、COTY)最終選考会がおこなわれ、それぞれの受賞車が発表されました。

例年、最終選考に挑む「10ベストカー」は方向性豊かな顔ぶれで、それぞれの分野において優れたクルマが選ばれます。しかし今回はその中に1台、ちょっと異色のモデルがありました。そう、おそらく日本市場において初めて“スポーツ”というキーワードを前面に押し出したEV(電気自動車)、アバルト「500e」のことです。
2023-2024シーズンのCOTYでも選考委員を務めさせていただいた僕は、毎回、「乗って楽しいクルマ」、「走らせて気持ちいいクルマ」といった、ドライバー自身を幸福な気持ちさせてくれるクルマに票を投じています。
その選考基準に則って、僕が今回、最高得点を投じたのがアバルト500e。投票を終えた直後は「きっとマイノリティなんだろうな」と思っていたのですが、結果的にはアバルト500e、僕が思っていたよりも善戦していました。
そもそも10ベストカーに残ったこと自体が僕にしてみればちょっと意外で、望外に評価が高いように感じていたのです。そして、今回のCOTYの評価は、アバルト500eがドライバーの心をしっかりとつかむ存在なのだということの証明でもあると思っています。
僕がアバルト500eを初めてドライブしたのは、2023年5月のこと。イタリア・バロッコにあるテストコースとその周辺の田舎道で、日本で発表前のアバルト500eにいち早く試乗し、『VAGUE』にもそのときの印象をレポートしました。
それからおよそ半年が経過。日本にも正式に上陸し、都心の一般道や首都高速、郊外へと向かう高速道路、そしてワインディングロードとさまざまなシチュエーションでアバルト500eを走らせてみて感じたのは、やはりこのクルマはどう控えめにいっても、めちゃめちゃ楽しいEVだ、ということでした。
EVにはEVの面白さがある、ということは、だいぶ知られるようになりましたが、なかでもアバルト500eはダントツ。速さだけならもっと速いEVはほかにいくつもありますが、走らせて素直に楽しく、面白いと感じられる点においては、今この時点においてアバルト500eをしのぐモデルはありません。断言しちゃってもいいほどです。
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