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まもなく日本でも発売!? トヨタ新型「ランドクルーザー250」気になるリアシートの座り心地は? ロングドライブは快適か

悪路走破性を追求すべくホイールベースを延長

 2023年8月、トヨタ自動車は新しい250系の「ランドクルーザー」を世界初公開しました。待望の発売は2024年前半が予定されています。

快適な座り心地のセカンドシートと必要十分のスペースを持つ格納式サードシートを備えたトヨタ「ランドクルーザー250」
快適な座り心地のセカンドシートと必要十分のスペースを持つ格納式サードシートを備えたトヨタ「ランドクルーザー250」

 新型「ランドクルーザー250」は、従来型「ランドクルーザープラド」の実質的な後継モデルです。

“プラド”はロングドライブを伴うレジャーシーンでも活躍したモデルだけに、ランドクルーザー250のキャビンの広さ、特に後席の居住性が気になる人も多いのでは? そこで今回は、ランドクルーザー250の後席をチェックしてみました。

 ランドクルーザーは2024年に誕生73周年を迎えるロングセラーです。シリーズの歴代モデルはいずれも「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」をコンセプトとし、人々の「暮らしを守る」という役目を担ってきました。

 そんななか、まもなく発売されるランドクルーザー250がテーマとして掲げたのは“原点回帰”。存在意義と価値を改めて見つめ直し、シリーズの中核モデルとして誕生します。

 その結果、ランドクルーザーシリーズは、最新技術を常に導入し、フラッグシップに君臨するステーションワゴンの300系、高い耐久性と走破性を備えたヘビーデューティモデルの70系、そして、優れた悪路走破性を核に扱いやすさと快適性を加味し、人々の生活を支えるライトデューティモデルの250系と、それぞれの個性が明確になりました。

 新しいランドクルーザー250は、300系と同じラダーフレーム構造のGA-Fプラットフォームを採用。それに伴いボディサイズは、全長が従来型の“プラド”との比較で100mm長い4925mmに、全幅が同95mmワイドの1980mmに、全高が同20mm高い1870mmに、ホイールベースが同プラス60mmの2850mmとひと回り大きくなりました。

 なお、2850mmというホイールベースは300系と同寸。トヨタはこの値を“卓越した悪路走破性を発揮するための黄金比”としており、300系では4世代にわたって継承しています。

 今回、同様のホイールベースを採用した250系ですが、悪路走破性の指標となるアプローチアングル、デパーチャーアングル、ランプブレークオーバーアングルは従来型“プラド”と同等になっています。

●後席は2列目の快適性が極上。3列目には電動格納機能つきも

 ボディサイズが拡大された結果、セカンドシートとサードシート乗員との間隔が66mm、サードシートからリアゲートまでの間隔が25mmそれぞれ大きくなっているランドクルーザー250。ここからは、そんなリアシートの居住性や快適装備を見ていきましょう。

 まずセカンドシートは、フロア面が高いためよじ登るようにして乗り込む必要があります。ただし、リアドアが大きく開く上、アシストグリップなども備わっているため、乗り降りが苦になるほどではありません。なかでもサイドステップ装着車であれば、特に問題はなさそうです。

 実際にセカンドシートに座ってみると、大人が足を組んで楽に座われるだけの足元スペースが確保されています。シートの座面は前後に長く、座り心地も上々。クッション自体もソフトな印象です。

 また、背もたれにリクライニング機構が備わっているため、移動中にくつろぎやすい角度に調整できるのも好印象です。

 そのほか、グレードによって異なる可能性はあるものの、チェックしたプロトタイプはセンターコンソール後方にエアコンの操作パネルやスマホの充電などに使えるUSBポートが備わっていて、利便性も高そうでした。

 続いて、3列シート仕様のサードシートを見てみましょう。

 セカンドシートは座面ごと前方へと跳ね上げることができるため、サードシートへのアクセス性は上々です。

 サードシートは格納機能を持たせるためか、座面が短い上に背もたれも低く、また、フロアから座面までの長さも短いため、正直いって座り心地はイマイチです。

 それでも、大人が座れるだけのスペースは確保されており、駅までの送迎など短時間の利用には必要十分といった印象でした。

 なおチェックしたプロトタイプには、サードシートにもアシストグリップやエアコンの吹き出し口、ドリンクホルダー、USBポートなどが備わっていて、セカンドシートと同等の乗員への配慮が見て取れました。

 ちなみに、チェックした3列シート車はサードシートを手動で格納するタイプでしたが、海外市場向けの写真には、右サイドに電動格納スイッチが存在していました。そのため上級グレードには、電動格納式のサードシートが設定されるのではないでしょうか。

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 ロングドライブを伴うレジャーシーンへの対応力が高そうなリアシートを備えるランドクルーザー250。その正式発売が今から楽しみです。

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