メルセデス・ベンツは“逆風下の電気自動車”も着実に改良! 新「EQA」&「EQB」は航続距離が伸びて内外装の質感も向上!! 走り味もより上質に
メルセデスの電動コンパクトSUV「EQA」と「EQB」が着実進化
BEV(電気自動車)を積極展開している欧州ブランドのひとつがメルセデス・ベンツです。

2018年に本国で発売し、翌2019年に日本へ上陸したから「EQC」を皮切りに、2025年1月時点で7モデルをラインナップ。小さいモデルから大きなモデルまで、好みに応じて選べる多彩な選択肢を用意しています。
そんなメルセデス・ベンツ製BEVのボトムラインを受け持つのが、いずれもSUVの「EQA」と「EQB」。そんな2台の最新モデルに試乗しました。
メルセデス・ベンツのラインナップに詳しい人はご存じでしょうが、2台はともに、エンジン車と車体を共用しています。車名や見た目の仕立ては異なりますが、エンジン車とモーター駆動車から選べる2モデルといっていいでしょう。
「EQA」はエンジン車の「GLA」と車体を共用したモデル。つまり、メルセデス・ベンツで最もコンパクトなSUVをベースとするBEVです。
一方「EQB」は「GLB」と車体を共用。こちらは「EQA」より車体がひと回り大きくて背が高く、四角いSUVらしいフォルムを採用しています。さらに実用面では、3列シートを備えているのが大きな特徴。3列目シートを備えるBEVは稀有な存在で、大きなセールスポイントのひとつになっています。
「EQA」は2024年4月、「EQB」は2024年6月にマイナーチェンジが施されて進化していますが、そのアップデートはどちらもほぼ共通。
まずエクステリアデザインをリフレッシュし、フロントグリルは両モデルとも、メルセデス・ベンツのエンブレムである“スリーポインテッドスター”を散りばめた“スターパターン”へと変更されました。
そんなフロントグリルは、新旧を見分ける際の最も分かりやすいポイントですが、それ以外にも、フロントバンパーやリアコンビネーションランプが新デザインになっています。
さらに、進化したインテリアには注目すべきポイントは3つあります。
ひとつはステアリングホイールで、センターディスプレイまで手元で操作できるステアリングスイッチが組み込まれた最新デザインのものになりました。また、ステアリングにタッチセンサーが組み込まれたことで、車線維持支援機能の使用時の利便性が高まっています。

ふたつ目は、インフォテイメントシステムが最新の第2世代“MBUX(メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス)”へとバージョンアップされたこと。その進化とステアリングの変更に伴い、センターコンソールに存在していたタッチパッドが最新モデルでは廃止されています。
そして3つ目の変更が、ダッシュボードデザインの変化。夜間走行時に、助手席前に無数のスリーポインテッドスターを浮かび上がらせる“スターパターンインテリアトリム(バックライト付)”を採用しており、夜のドライビング時のムードを高めてくれます。最近のドイツ車は、こういった演出が本当に上手いですね。
●BEVの要であるバッテリーが大幅進化
そんな最新モデルにおける進化のハイライトは、実は目に見えない部分にあります。BEVの要のひとつであるバッテリーが大幅に進化を遂げているのです。
「EQA」と「EQB」ともに、従来は容量66.5kWhのバッテリーを搭載していましたが、「EQB350 4マチック」を除き、それが70.5kWhへと拡大されています。
それにより航続可能距離は「EQA250+」が591km(従来は555km)、「EQB250+」は557km(従来は520km)へと伸びています。
マイナーチェンジでシステムの中心的要素であるバッテリーを変更すること自体、驚きですが、BEVは進化が早いのでこのくらいやらないとライバルに置いていかれるのかもしれません。
充電は、普通充電に加えて日本の急速充電規格である“CHAdeMO(チャデモ)”にも対応。さらに、ヨーロッパ製のBEVとして初めて、バッテリー内の電気を外部へ供給できる“V2H(Vehicle to Home)”や“V2L(Vehicle to Load)”を活用できるようになり、停電時などの安心感が増しています。
ちなみに、同機能の有無で補助金の額が変わってくることから、ユーザーにとってはもしかすると、非常時よりコスト面でのメリットの方が実感しやすいかもしれません。
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