第4世代に進化した新型「1シリーズ」はBMWらしさが“完全復活”!? 「だって“FF”でしょ…」というネガを振り払ったワケとは
キメ手は“いいクルマ”に乗っている満足感
BMWのエントリーモデルとして進化を遂げた新型「1シリーズ」。旧々モデルの1シリーズを5台乗り継いでいるモータージャーナリストの萩原秀輝さんが、新型モデルの特徴をひもとき、BMWの“ならでは”を明らかにします。

長いつき合いがあるBMWの営業マンさんから「走行距離1万2000kmの118iが入りました」との連絡が。現車を確認するまでもなく、ボクは「買います!」と即答。実は、カミさんを含め旧々モデルの「1シリーズ(F20型)」が大のお気に入りなんです。
ということで、我が家ではF20型を2台持ち。まぁ、駐車スペースの関係でボディサイズの制約もあるんですけどね。なので、営業マンさんから上タマ入庫の連絡が入るたびに乗り継いできたからボクの「118i Mスポーツ・エディションシャドー」で5台目のF20型になりました。
なぜそうなったのかって言えば、Cセグメント(コンパクトクラス)のハッチバックでF20型を超えるクルマがなかったから。同セグの最新モデルに試乗し「従来モデルよりもかなり進化したかな」と思っても、帰りに自分のクルマを走らせると瞬時に「やっぱりボクのクルマの方がいいや」と感じてしまいます。
それこそ、2019年に駆動方式のベースをFRからFFに一新した旧モデルの1シリーズ(F40型)が国内投入された時もそう。エンジンの吹け上がりの気持ちよさや操縦性の正確さは、従来モデル譲りと各誌にリポート。でもね、いいクルマ度合いはF20型を超えていなかったんですよ。
さて、2024年11月に国内投入されたばかりの現行モデル(F70型)はどうなんでしょうか。走らせてみると、いいクルマ度合いはF40型と比べて5段階評価で2ポイントくらいアップ。ライバルのCセグハッチと比べても、段トツになりました。
そのワケは、とにかくボディの剛性感が高いから。この“感”が大事で、BMWは他メーカーに先行してボディ剛性の向上を目指してきました。それを極めたことで、どう感じさせるかにこだわっています。
分かりにくいかもしれませんが、簡単なことではないんです。他メーカーとってもボディ剛性の向上は開発において重要課題で、最新モデルがデビューする際には「ボディ剛性が従来モデルよりも××%向上しました」と発表されることがよくあります。
実際に、そのとおりなんでしょう。ところが、発表の通りには感じないみたいな……。剛性の数値を上乗せするだけでは不十分なのに、その先に進めていないメーカーが少なくありません。繰り返しになりますけど、簡単なことではないからなんです。
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