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265馬力に進化したフォルクスワーゲン新「ゴルフGTI」の実力とは? 伝統の“チェック柄シート”は健在! 硬派すぎない“バランスのよさ”が魅力的

頂点の「ゴルフR」にはない「ゴルフGTI」の美点とは

 そんな「ゴルフGTI」ですが、「ゴルフR」がラインナップに加わったことで、現在は“「ゴルフ」のトップモデル”ではなくなりました。「R」が頂点で、「GTI」はスタンダードな「ゴルフ」と「R」の中間に位置するモデルへと今ではそのポジショニングが変化しているのです。

VW新型「ゴルフGTI」
VW新型「ゴルフGTI」

 エンジンの最高出力は、「R」の333psに対して「GTI」は265psと控えめ。また駆動方式も、「R」が最高のパフォーマンスを求めて4WDを採用する一方、「GTI」は前輪駆動となっています。

 そんな「ゴルフGTI」の最新モデルをドライブして感じるのは、絶妙なバランスの上に成り立っているモデルだな、ということ。

 もちろん、エンジンは十分パワフルであり、サスペンションはグイグイ曲がる味つけ。スポーツカーらしいパフォーマンスを発揮してくれるモデルであることはいうまでもありません。「R」ほどの水準ではないものの、サーキットもガンガン走れる設定になっているのです。

 その上で、「GTI」は「R」にはない軽快感という美点を備えています。

「R」は徹底的に安定感を求めた仕立てで、ピタッと路面に張りつくような感覚を得られる反面、ドライビングフィールは非常に重厚です。

 それに対して、「GTI」にはヒラヒラとワインディングを舞うように走れる心地よさがあり、これが冒頭に記したスニーカーのような気軽さにつながっています。

 また「GTI」は、乗り心地の面におけるコンフォート性能と走行性能とのバランスが絶妙です。

 やりすぎなくらいハイパフォーマンスな「R」は、走行中に感じる細かい上下動が多く、バネの硬さを感じさせる乗り心地である一方、「GTI」ではそうした印象を受けることがありません。ファミリーカーとしても十分通用するだけの快適性を備えているのです。これこそが「R」にはない「GTI」の美点といえるでしょう。

 ちなみに、今回試乗した「ゴルフGTI」は、19インチタイヤに電子制御サスペンションを組み合わせたメーカーオプションの「DCCパッケージ」を装着していました。

 ダンパーの硬さを任意に調整でき、その調整幅がなんと15段階もあるのが自慢です。好みやシーンに合わせて変更でき、ハンドリング性能とコンフォート性能の両立をさらに高次元で図れることから、迷わず装着したいオプションといえるでしょう。

* * *

「ゴルフR」ほどとがってはいないものの、スタンダードな「ゴルフ」とは比べものにならないほどのドライビングの楽しさを備えた特別な存在。バランス感覚が絶妙な「ゴルフGTI」は、多彩なシーンで活躍する“ちょうどいい”スポーツモデルといえるでしょう。

Gallery 【画像】「えっ!…」快適性と楽しい走りを両立! これがバランス感覚が絶妙なVWの新型「ゴルフGTI」です(30枚以上)
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