全長3.8m“軽自動車プラスαサイズ”のヒョンデ「インスター」乗ってみての印象は?「走りもデザインも好印象」の実力派は日本と好相性!?
日本のユーザーの志向を反映したローカライズを実施
そんな「インスター」を試乗してみて、確かにサイズこそコンパクトではあるものの、大きなクルマと同じように快適に移動できることに驚きました。

リアシートは足元が広いだけでなくフロアがフラットなので、大人でも狭さを感じません。ロングドライブも楽に移動できます。
加えて、「ボヤージュ」グレード以上では、リアシートの背もたれを左右独立して倒せるだけでなく、左右席ごとにスライドやリクライニング機構が備わっています。
シートアレンジの多彩なバリエーションを見ていると「日本の軽自動車をよく研究しているな」と実感します。また、リアシート自体の快適性を高める工夫だけでなく、サイズ的に制約のあるラゲッジスペースを効率よく活用するための工夫も盛り込まれています。
そんな「インスター」で筆者(工藤貴宏)が最も驚いたのは、走りのレベルが高いこと、でした。
運転しやすいだけでなく、乗り心地も良好。企画担当者に話を聞くと、サスペンションは独自のショックアブソーバーを組み合わせるなど、日本向けに再セッティングしていて、高速域での安定性を重視した本国&欧州仕様よりも乗り心地を追求した味つけになっているのだそうです。
だからといって、高速道路での挙動が不安定、といったことは全くありません。背の高いコンパクトカーながら安定感が高く、ひとクラス上のモデルのような乗り味なのです。
これは、車体が強固なのに加えて、重いバッテリーをフロア下へ積むことで実現した重心の低さも効いているのでしょう。おかげで、ロングドライブでも疲れ知らず。
その上、アダプティブクルーズコントロールやレーンキープアシストといった先進のドライビングサポート機能も高精度で、長距離移動も楽にこなせるだけの実力を備えていることに感動しました。
●上級モデルに先駆けて進化型ブレーキを搭載
そんな「インスター」で驚かされたことがもうひとつ。ヒョンデのBEVには、前を走るクルマとの距離に応じて回生ブレーキの効きを自動制御し、車間距離を一定に保つ機能が備わっているのですが、その機能が「インスター」ではより一層進化していたのです。
赤信号などで前方を走るクルマが止まると、「インスター」もそれに応じて減速(急ブレーキ時を除いて)、完全停止までおこなってくれます。ドライバーはブレーキを踏んでいないのに!
さらに、その状態でドライバーがブレーキペダルを踏まなくても、そのままオートブレーキホールドが効き、停止状態をキープする制御も導入されています。
この機能がなんとも便利な上に、制御自体も綿密でスムーズ。下手なドライバーが減速操作するよりも上手に、ギクシャクせず止まってくれるのです。
こうした機能が、上級モデルに先駆けてエントリーモデルにさり気なく組み込まれている辺りに、ヒョンデの「インスター」にかける意気込みを感じさせます。
* * *
というわけで、ヒョンデ「インスター」はコンパクトで運転しやすいサイズながら長距離移動が楽。価格面もハイコスパでカジュアルなデザインもいい雰囲気といった具合に、とてもポテンシャルの高いモデルなのでした。
なお、2025年内をめどに、クロスオーバーSUV仕立ての「インスタークロス」も追加予定とのこと。筆者はこちらの登場も楽しみです。
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