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この秋登場した新型欧州コンパクト ルノー「ルーテシア」とプジョー「208」 ヤリスやマツダ2とはどう違う?

欧州を代表するコンパクトベストセラーカーの2台

 フレンチコンパクトの代表格であるルノー「ルーテシア」とプジョー「208」が新型になり、2020年に日本に上陸した。

  • 2020年7月2日に日本上陸したプジョー2代目新型「208」(左)と、11月6日に日本上陸したルノー5代目新型「ルーテシア(右)」

 ヨーロッパでいう「Bセグメント」というカテゴリーに入るこれらのコンパクトカーは、日常の足として使えるし、まだ子どもが小さいファミリー層にも人気が高い。

 そのコンパクトさゆえに駐車場の出入りに苦労することなく、狭い道でも運転が楽だ。フランスへ行くと、混雑したパリ市街をたくさんのBセグメントのクルマが走っているのを見るが、日本の市街地にも似合っている。

 このように、便利に使えるコンパクトカーであっても、乗り心地やハンドリング性能にこだわりを持って作られているところも、個性を大事にするフランスのお国柄だろう。Bセグメントカーは、けっして我慢するクルマではなく、十分に楽しめるクルマなのだ。

 フルモデルチェンジするにあたり、新型ルーテシアはCMF-Bプラットフォーム、新型208はCMP(コモンモジュラープラットフォーム)というそれぞれ新しい軽量、高剛性のプラットフォームを採用してきた。

 このフレンチコンパクト2台を比較すると、ルーテシアの方がハンドリング指向で、208の方が乗り心地指向という感じだ。もちろんルーテシアの乗り心地もいいし、208のハンドリングも良いのだが、ルーテシアはワインディングロードを攻めて走ったときにサスペンションの良さを感じ、208は表面の荒れた舗装やうねりのあるような道路で抜群の乗り心地を味わえる。

 2台に共通していえるのは、ハンドル応答性が正確だということだ。ニュートラル付近の遊びが小さく、小舵角から中舵角、さらに大舵角まで舵角に比例したヨーが出る。そこに応答遅れも感じることなく、ハンドルを切っていったときの回転感に余計なフリクションを感じない。さらに操舵力は軽めなのに路面のフィードバックは正確に伝わる。

 こうした走りの基本性能を思い切り引き上げておいて、装備の面でもBセグメントという制約に縛られずに先進技術を投入してきている。

  • プジョー新型「208」のインパネは3D iコックピットと呼ばれる。ハンドルは小径かつ異型タイプ
  • ルノー新型「ルーテシア」のインパネ。エクステリアは先代からキープコンセプトだが、インテリアは大きく変更されている

 208に採用されている「3D iコクピット」は、小径のハンドルの上に視線を持っていけば、立体的に見えるインストルメントパネルがある。さまざまな表示モードがあり、もし新型208を購入したら友人に自慢したくなるようなコクピットなのだ。

 ルーテシアもドライブモードを切り替える「Multi Sense」を使ってインストルメントパネルのデジタルメーターの表示も変えることができる。

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こもだきよし
こもだきよし
モータージャーナリスト
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会長(2016年〜) 1950年 神奈川県川崎市生まれ 自動車レース、タイヤテストドライバーの経験を経て、1984年から新型車にいち早く試乗して記事を書くフリーランスのモータージャーナリストになる。クルマが好きというより運転することが好きでこの仕事をしている。 世界一の難所と云われるドイツのニュルブルクリンクの北コース(ノルドシュライフェ)を1984年5月に初めて走ってから40年間通い、BMW M社主催のBMW ドライビングエクスペリエンスで、インストラクターとしてドイツ人インストラクターとともに日本人参加者向けにニュルの走り方を伝えている。

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