アストンマーティン初のPHEVスーパーカー「ヴァルハラ」の量産版を日本初公開! レーシングカーのような車体に「1000馬力超の強心臓」を搭載
まさに公道に舞い降りたプロトタイプレーシングカー
イギリスのラグジュアリースポーツカー・ブランドであるアストンマーティンは、2025年5月9日、東京・青山にあるアストンマーティン青山ハウスで、量産版の「ヴァルハラ」を日本初公開しました。

今回お披露目された量産版の「ヴァルハラ」は、アストンマーティン初の量産ミッドシップモデルかつPHEV(プラグインハイブリッド)のスーパーカーです。
その原点は「ジュネーブ国際モーターショー2019」で発表された「AM-RB003」までさかのぼります。1台で公道走行とサーキットランの双方に対応するスーパーカーを目指して開発されていた「AM-RB003」は、当初、アストンマーティン製のV6ターボエンジンを搭載する非電動車が想定されていました。
しかし、2021年6月に「ヴァルハラ」というネーミングに決定した時点で、同時にハイブリッド化を発表。さらに2021年7月には、新たなデザインと量産型のパワートレインに関する想定スペックが公表され、エンジンも4リッターV8ツインターボへ変更されることが明かされました。
このプロトタイプは、2022年11月に日本でもお披露目されていますが、こうした急激な仕様変更の裏側には、時代の変化があったのはもちろんですが、アストンマーティン社の経営変革も影響を与えたとされています。
そして2024年11月には、開発が最終段階にあることを公表。ほぼ量産車となる車両が公開され、今回、そのモデルが日本でも披露されたのです。
プロトタイプから約2年間の時を経て、フォルムや基本構造こそ変わってはいないものの、量産モデルは各部のデザインや機能などがさらにブラッシュアップされ、細部が変化しています。
アストンマーティン青山ハウスでアンベールされた量産版「ヴァルハラ」のルックスは、躍動感にあふれ、生命が宿ったような躍動感さえ感じさせます。これは、アグレッシブさをより強めた、新世代アストンマーティン各モデルと共通する要素でしょう。
ワイド&ローのシルエット、コンパクトなキャビン、跳ね上げ式の“ディヘラルドドア”、コンパクトなキャビン、巨大なエンジンの存在を予感させるルーフ部のエアインテークなど、ディテールはまさに公道に舞い降りたプロトタイプレーシングカーといった印象を出で立ちです。
フロント回りは、ヘッドライトやフロントフェンダーがよりシャープなデザインとなり、フロントのロアグリルも抑揚が増して好戦的なマスクへと進化。
サイドビューはボディラインも変化が見られ、エアインテークとサイドスカートの存在が強調されたものとなりました。そのサイドスカートには、F1マシンの面影を見ることができます。F1マシンの開発で培われたテクノロジーが反映されていることをうかがわせるものといえるでしょう。
リアスタイルもプロトタイプからアレンジが加えられ、リアタイヤの存在をより強調するものとなるなど、レーシーさが増しています。
もちろん、上下に配置された特徴的なエキゾーストシステムを採用するなど、プロトタイプが持っていたユニークな構造はしっかりと引き継がれ、基本的な構想には変化がないことがうかがえます。
●4リッターV8ツインターボを核とするPHEVで1079psを発生
量産版「ヴァルハラ」のインテリアは、より機能的に進化。メータークラスターの大型化に加えて、センターディスプレイの追加やシフトコントロールシステムがダイヤル式からレバー式に変更されるといった改良点が見受けられます。
PHEVのパワートレインは、ミッドシップにマウントされる4リッターV8ツインターボエンジンを核としたもの。前輪は左右独立した電気モーターで駆動させるという電動4WDシステムを採用しています。
組み合わされるトランスミッションは、専用開発となる8速DCT(デュアルクラッチ式トランスミッションで、こちらにも電気モーターが内蔵されています。
スペックは、開発初期のそれよりも向上が図られ、エンジン単体の最高出力は828ps、計3基の電気モーターによる最高出力は251psを発生。システム出力は1079ps、システムトルクは1100Nmをたたき出します。
V8エンジンはメルセデスAMGが開発したものがベースですが、ドライサンプ化など「ヴァルハラ」専用のチューニングが施されています。もちろん、アストンマーティンの他モデルが搭載するV8エンジンとも異なります。その結果、最高速度は350km/h、0-100km/h加速タイムは2.5秒をマークします。
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