鮮烈なグリーンの車体色が斬新! 最新のミッドシップ・フェラーリ「296スペチアーレ」日本初公開!! 60kgの軽量化のために“エンジン素材”も厳選!?
徹底した軽量化のためにエンジンの素材も厳選
そんな「296スペチアーレ」で開発時に最も力が注がれたのが軽量化です。

結果、「296スペチアーレ」は「296GTB」と比べて実に60kgもの軽量化を実現していますが、ベースモデルがすでに一流のスーパースポーツカーであり、元々軽量につくられていることを考えれば、そこからの軽量化は技術もコストもさらにハイレベルなものが求められる厳しい開発となったことが予想されます。例えるならば、試合前に減量によって体を整えるボクサーのようと表現することもできるでしょう。
その結果、「296スペチアーレ」のパワーウエイトレシオは1.6kg/CVを達成。これは、後輪駆動のフェラーリ・ベルリネッタでは過去最高の記録となっています。
そうした軽量化の中でも注目に値するのが、エンジン本体の軽量化です。
「296スペチアーレ」が搭載するエンジンはベースエンジンから約9kgの軽量化を実現。それは削減された重量全体の実に15%にも及びます。
とはいえ、負荷の大きいエンジンを軽くすることは、並大抵のことではありません。しかも、専用セッティングの採用で、「296スペチアーレ」の燃焼室の負荷は「296GTB」より約7%も上昇しているのです。
そこで「296スペチアーレ」は、「F80」と同じチタン製のコネクティングロッドや窒化スチール製のクランクシャフトなどを採用。ピストン、クランクシャフト、コンロッドのアッセンブリーで2.2kgの重量削減を達成するとともに、同時にエンジンレスポンス向上にも貢献しています。
また、エンジンブロックとクランクケースには、ル・マン用マシン「499P」のエンジンと同じ手法を導入。機械加工によって贅肉を削り、1.2kgの重量削減に成功しています。
さらに、シリンダーブロックとシリンダーヘッドの結合に使われるネジやスタッドボルトは、通常はレース用のエンジンにしか使われないチタン製となっていますが、それが侮れない効果を発揮し、なんと1.9kgの軽量化につながっています。
加えてターボチャージャーは、「296チャレンジ」や「F80」と同じものを装着することで、約1.2kgの重量を削減。もしユーザーが望めば、専用オプションである軽量なチタン製テールパイプを選ぶこともできます。
このほか「296スペチアーレ」は、車重の軽量化のためにチタンやカーボンファイバーといった特殊素材を内外装に積極導入。
特にインテリアでは、シンプル化と軽量素材の採用がおこなわれており、ドアパネルさえもカーボンファイバー製となっています。そのためスピーカーユニットも、カーボンファイバーパネルに直接取りつけられているほどです。
こうしたさまざまな努力の積み重ねにより、「296スペチアーレ」はベースモデル比マイナス60kgという途方もない軽量化を達成しているのです。
フェラーリ・ジャパンの代表取締役社長であるドナート・ロマニエッロさんは、「296スペチアーレ」を「最新技術と情熱の融合が生んだ究極の作品」と形容しています。
その言葉を裏づけるように、「296スペチアーレ」は最高速330km/hを達成。さらに、0-100km/h加速は「298GTB」比でマイナス0.1秒となる2.8秒、0-200km/h加速は同マイナス0.3秒となる7.3秒、200km/hからの制動距離も同マイナス1mとなる106mとそれぞれレベルアップするとともに、フェラーリの開発テストコースであるフィオラノでのラップタイムも、同マイナス3秒という1分19秒を刻んでいます。
まさに究極の「296」と呼ぶにふさわしいフェラーリ「296スペチアーレ」は、サーキットユースにもこだわるフェラーリファンにとって待望の1台といえるでしょう。
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