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「アドベンチャーバイクの王者」がさらに進化! 異次元の快適性を実現したBMW「R1300GSアドベンチャー」の“キングたるゆえん”とは

電子制御や自動変速の採用で大幅に進化

 BMWの「R1300GSアドベンチャー」は、2025年モデルとして日本に導入されたモデルです。同シリーズは世界的に人気の高いアドベンチャータイプの元祖であり、カテゴリーの“王者”に君臨するモデルです。

BMW「R1300GSアドベンチャー」
BMW「R1300GSアドベンチャー」

 その最大の特徴は、“ボクサー”と呼ばれる水平対向2気筒エンジン。左右に大きく張り出したシリンダーが目を惹きますが、振動が少なくフラットな特性は長距離ツーリングに向いているパワーユニットといえます。

 従来モデルである「R1250GSアドベンチャー」と比べると、排気量が1254ccから1300ccへとアップ。それとともに、最高出力は136psから145psに向上しています。

 ルックスも、ヘッドライトがX型にLEDを配置した現代的なものへと変更され、雰囲気が一新されています。

 そんな新型の最大のトピックは、重量が前モデル比で12kg軽くなっていること。それでも284kgという重量級モデルですが、巨躯に対するハードルを下げてくれます。

 兄弟車である「R1300GS」との違いは、オフロード走行を視野に入れたストロークの長いサスペンションが装備されていること。

 また長距離ツーリングに備え、ガソリンタンクの容量が11リットル拡大された30リットルとなっていることです。

 サスペンションは、フロントにEVOテレレバー、リアにEVOパラレバーというBMW独自の機構を採用。さらに、電子制御のダイナミック・サスペンション・アジャストメント(DSA)を採用しており、走行モードやコンディションに合わせて固さを自動調整してくれます。

 加えて、停車時に車高が30mm下がるアダプティブ車高制御も搭載。前走車を追従するアダプティブクルーズコントロールや、自動で変速をおこなうオートメイテッド・シフト・アシスタント(ASA)など、先進機能がてんこ盛りです。

●異次元の快適さを実現した最新の「アドベンチャー」

 試乗した「R1300GSアドベンチャー」にはオプションのパニアケースなどが装備されていて、ただでさえ大柄な車体がさらに大きく見えます。前モデルより12kg軽量化されているとのことですが、そのサイズ感には圧倒されます。

 とはいえ、アダプティブ車高制御のおかげで、乗降は見た目よりも楽。重量バランスが優れているため、片足で車体を支えていても不安感はありません。

 ASAを自動変速の「D」モードに入れて走り出すと、見た目の大きさがウソのような軽快な乗り心地に驚かされます。

 低回転域からトルクフルなボクサーツインエンジンは回転上昇がなめらかで、大排気量の2気筒を搭載しているとは思えないほどスムーズに大きな車体を加速させていきます。

 フラットなトルク特性はどの回転域でも変わらず、アクセルを開けた分だけ取り出すことができます。

 走行モードで「ダイナミック」を選択するとスロットルレスポンスが鋭くなりますが、それ以外のモードでは総じて扱いやすく、疲れを感じることなくどこまでも走って行けそうな気分になります。

 ASAの変速はスムーズですが、変速する挙動が確実にライダーに伝わってくるのがスクーターなどのCVTとは明確に異なるところ。「D」モードであっても、左足のシフトレバーで任意のタイミングにて変速可能なので、バイクを操る楽しさを確実に感じられます。

 そんな「R1300GSアドベンチャー」で一番驚かされたのが、ハンドリングの軽快さ。交差点を曲がる際はもちろんのこと、スラロームのように車体を切り替えすような際にも軽量なオフロード車を操っているようで、とても300kgに迫るヘビー級のバイクとは思えません。

 それはまるで、荒れた未舗装路でも気負うことなく入って行けそうな軽快さ。オフロードを走る際に不安要素となる足つき性も、アダプティブ車高制御の効果で低速では車高が下がることから、さほど心配せずに走れそうです。

 長らくアドベンチャーバイクの“王者”として君臨してきた同シリーズですが、「R1300GSアドベンチャー」では電子制御や自動変速が採用されたことで、その快適さはさらなる高みに達している印象です。大陸を横断するようなライダーが、同シリーズを選ぶ理由を実感しました。

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