「レクサスらしい走り味」がさらなる高みへ! EV専用モデル「RZ」がハードウェアを大幅刷新!! “プレミアムブランドならではの電動SUV”は何が進化した?
「最もレクサスらしい走り味」をさらにブラッシュアップ
まさにプレミアムブランドにおける電動化の先駆者といっていいレクサスが、ブランド初のBEV(電気自動車)専用モデルとして2023年に発売した「RZ」が、大幅な進化を果たして登場しました。

その試乗の舞台はポルトガル。さすがプレミアムブランドの国際試乗会らしく、前日にリスボンでカタマランヨットでのクルーズを楽しんだ後に訪れた南部の街・ファロのリゾートホテルには、世界各国から招かれたメディアやジャーナリストたちのために、新しいレクサス「RZ」がずらり並べられていました。
ただし、この新しい「RZ」、実は見た目はほとんど変わっていません。大きく変わったのは、その中身。そのハードウェアは、ほぼ総取っ替えといっても過言ではありません。
電気モーターやギアボックス、インバーターなどを内蔵したe-アクスルは前後ともに完全な新設計となり、床下に積まれるリチウムイオンバッテリーの容量も拡大されています。
バッテリーのセルはそれ自体が新型で、しかも搭載量が増やされており、そのためフロアを含むプラットフォームにまで手が入れられたといいます。
要するに、サスペンションシステム以外は全部が新しいというわけで、実際に開発陣は「ほとんどフルモデルチェンジです」といいます。
今回の試乗会では、日本で販売予定の3モデルを試すことができました。まずは現行の「RZ450e」のアップデート版というべき「RZ500e」から紹介していきましょう。
新しくなった電気モーターは出力アップを果たしており、前後ともに最高出力は167kW(約223ps)を発生します。システム出力は280kW(約381ps)。現行の「RZ450e」が前150kW、後80kW、最高出力313psですから大幅アップを実現しています。それに伴い、前後駆動力配分を自在に変化させる“DIRECT4”の制御も見直されました。
バッテリー容量も71.4kWから77kWまで増強され、航続距離は欧州のWLTPモードで500kmに。各部の効率アップも相まって、従来の400kmから大幅に向上しています。
ちなみに、現行「RZ450e」の日本仕様の航続距離はWLTCモードで534km。向上分を単純計算すると667.5kmとなりますから、かなり“ツカエる”クルマになりそうです。
車体には、レクサスが推進している“味磨き”活動による知見で、フロントのラジエーターサポートの板厚アップと接合強化、リアのボディ後端へのブレース追加などをおこない、ねじり剛性を向上。さらに、遮音材の高性能化、フロアパネルの振動を抑える高減衰接着剤の塗布などにより、騒音、振動の一層の抑制もおこなわれています。

実際、走り出してまず実感したのが、この静粛性の向上でした。従来も静かなクルマだった「RZ」ですが、新型の室内はまさに静謐(せいひつ)という表現がふさわしいほどです。
それには、アクセル開度が小さくて済むようになったことも効いているに違いありません。新しい「RZ500e」、現行の「RZ450e」より明らかに力に余裕があるのです。低中速域では、電気モーターの特性もあって力感に違いはないのですが、そこからアクセルを踏み足した際のグッと背中を押されるような感覚は、現行モデルにはなかったものといっていいでしょう。
乗り心地は、姿勢のフラット感が増しています。周波数感応ダンパーは高速旋回時など低周波数域での減衰力を高めたチューニングに。また“DIRECT4”の駆動力制御の余地が増したことも、姿勢変化の小ささにつながっているようです。
これまで「RZ」の乗り味を「最もレクサスらしい」と評してきた私(島下泰久)ですが、新型の出来栄えはそれを上書きするものと評したくなります。
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