VAGUE(ヴァーグ)

もはや静かなだけじゃない!? レースで速く、普段乗りもこなす“次世代EVスポーツカー”ヒョンデ「アイオニック5 N」の実力とは

アイオニック5 Nがサーキットで見せた“本気のポテンシャル”

 レース中は消費電力を抑えるために、回生ブレーキやコースティングを駆使しながら、2位をキープする展開が続きました。

ヒョンデのスポーツブランド“N”の名をBEVで初めて冠した「アイオニック5 N」
ヒョンデのスポーツブランド“N”の名をBEVで初めて冠した「アイオニック5 N」

 途中、トップを走っていた菰田さんがペースを落とし、ピストン西沢さんが先頭に立つ場面もありましたが、筆者は粘りの走りで終盤までしっかり追走。残り2周のタイミングで「そろそろ仕掛けるか」と思い並びかけると、西沢さんはあっさりと先行を許してくれました。後で聞いたところ、ブレーキがフェードしてきたためハイペース走行をやめたとのことです。

 重量が2トンを超えるBEVで15周以上のハイペース走行ができたという事実は、むしろ驚くべきこと。ICE(内燃機関)車であっても10周以上連続で走り続けるのは稀で、クーリングラップを挟むのが一般的です。ノーマル状態のブレーキでこれだけの耐久性を示したアイオニック5 Nの性能は、まさに本物と言えます。

 そのままトップでチェッカーを受け、消費電力は62.9kWh/100km、合計63.9ポイントで総合1位に。2位チェッカーの菰田さんは残量が20%を切り、電費も73.5と悪化したため総合順位を落とし、筆者と同じ電費のモータージャーナリストの塩見智さんが総合2位、西沢さんが総合3位となりました。

ヒョンデ「アイオニック5 N」
ヒョンデ「アイオニック5 N」

 ゴール時のバッテリー残量は56%。帰宅時には途中で急速充電を1回行いましたが、夕食休憩と重なれば時間的ロスはほぼゼロ。運転支援機能もACCやレーントレーシングアシストがしっかり効いて、レース後の疲れた体でも安心して運転できました。

 乗り心地も意外なほど快適で、静粛性の高いクルージングと、スポーツカーらしいサウンド演出を両立。日常の中で“非日常”を感じさせてくれるBEVとして、アイオニック5 Nは確かに「次世代スポーツカー」と呼ぶにふさわしい一台でした。

Gallery 【画像】「えっ!…」これがBEVであることを忘れるほど走りに夢中になれるヒョンデ「アイオニック5 N」です(43枚)
「カチッ」と日常をオフに。至福の時を刻む、マインドフルネス

page

  • 1
  • 2

VAGUEからのオススメ

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

“時を愉しむ”という究極の贅沢――カンパノラ「星響」と巡る、足利・静寂とウェルネスの旅【PR】

RECOMMEND