「911」の魂が息づく官能的な4ドア! 最新のポルシェ「パナメーラ」で感じた圧倒的個性とは? “スポーツカーブランドのセダン”は何が違う?
「スポーツカーメーカーのセダンはひと味違う」理由とは
やはり、スポーツカーメーカーが手がけるセダンはひと味違うなぁ……ポルシェ「パナメーラ」の最新モデルをドライブし、そう実感しました。

今でこそ、SUVやセダンもフツーに展開しているポルシェですが、21世紀に入るまでは“スポーツカーひと筋”のブランドでした。
「パナメーラ」はセダン(正確には5ドアのファストバック)ですが、そんなポルシェがつくるセダンですから、他ブランドのモデルとはひと味もふた味も違うことは説明するまでもありません。
最新の「パナメーラ」は、ポルシェのラインナップで唯一、ピュアガソリンエンジンを設定するセダンです。この点も、ラグジュアリーサルーンとしての上質さや快適性を備えながら、一流のスポーツカーであることの証といえます。
初代「パナメーラ」がデビューしたのは2009年。全長約5mのフルサイズセダンで、ポルシェにとってはスポーツカー、SUVに続く3つめのカテゴリーとなるモデルでした。
2016年には2代目へフルモデルチェンジし、そして2023年末に現行3代目が登場します。
最新モデルのパワートレインは、全部で5タイプ。
ベーシックモデルは353psを発生する2.9リッターV6ターボ搭載の後輪駆動「パナメーラ」と、その4WD版の「パナメーラ4」。
その上に、500psを発生する4リッターV8ツインターボを搭載する「パナメーラGTS」が位置します。
一方、ハイブリッドモデルも充実。
「パナメーラ」と同じV6にモーターを組み合わせた470psの「パナメーラ 4 E-ハイブリッド」と、544psの「パナメーラ 4S E-ハイブリッド」。さらに、V8ツインターボにモーターを加えた680psの「パナメーラ ターボ E-ハイブリッド」、そして、782psをたたき出す「パナメーラ ターボS E-ハイブリッド」も選べます。
このように、多彩なパワートレインを設定している点もシリーズの特徴ですが、最もベーシックなモデルでも最高出力は353psと、必要にして十分以上の動力性能を誇ります。
こうした点を見ても、「パナメーラ」はスポーツカーメーカーが手がけるセダンらしいなと感じます。
それ以外にも、「パナメーラ」にはスポーツカーメーカーのセダンらしい特徴が備わっています。その一例がスタイリングでしょう。
伸びやかで優雅な曲線を強調するルーフからリアピラーにかけてのラインは、格調の高さを誇るフツーのセダンとは一線を画す伸びやかなもの。
また、リアまわりのデザインは、ポルシェの象徴である「911」とシンクロしたデザインとなっています。
しかしデザインは、序章にすぎません。
例えば、ドライビングポジション。筆者(工藤貴宏)はスポーティなドライビングポジションが好みで、クルマに乗り込むとまずはシートを最大限に低くしてみるのですが、「パナメーラ」でそれをやってみて驚きました。信じられないくらい低い着座位置を採ることができたのです。
こんなに低く座れるセダンはほかにありませんし、スポーツカーとして考えても異例のポジションです。

またドライバーシートに座ってみると、「パナメーラ」のインテリアは体を包み込んでくれる感覚が極めて強く、いかにもスポーツカーであることを伝えてきます。
加えて、運転席と助手席とをセパレートする、ワイドで高い位置に備わるセンターコンソールは、イマドキのポルシェらしさを感じさせるとともに、コックピット感を演出しています。こうした設計思想も、セダンでは「パナメーラ」だけのものといっていいでしょう。
最新モデルはメーターパネルが全面液晶になったとはいえ、中央にアナログ風の大きなエンジン回転計を配置したデザインを残しているのも、スポーツカーらしい演出です。
さらに、中央にコンソールを備え、左右がセパレートされたセミバケットシートのようにしたふたり掛けリアシートを標準装備する辺りも、さすがはスポーツカーメーカーのセダンとうならされるポイントです。
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