早くも上陸したフェラーリ「新テスタロッサ」のスゴさとは?「アイコニックな車名」が復活! 最高出力は実に1050馬力!! 伝統息づくルックスも印象的
41年ぶりに登場した「新テスタロッサ」のディテールとは
イタリア・ミラノで発表されたのは9月9日でしたから、わずか2週間という非常に短いインターバルで、フェラーリの最新モデル「849テスタロッサ」が日本で初披露されました。そこはフェラーリの新型車ですから、見るべきところ、語るべきところは山ほどあるわけですが、まず触れるべきはやはりその車名でしょう。

数字にある「849」とは、エンジンがV型8気筒で、その1気筒当たりの排気量が499ccであることに由来します。フェラーリの車名の数字のつけ方は必ずしも規則的ではないのですが、これもよくあるパターンのひとつといえます。
そして「テスタロッサ」。イタリア語で“赤い頭”を意味するこの名の起源は、1955年に登場した「500TR」にまでさかのぼります。当時、生産されたエンジンの中でひときわパワフルだったもののヘッドカバーが赤く塗られたというのが、その名にまつわる伝説の始まり。
近年でいえば、1984年に登場したその名もズバリ「テスタロッサ」が鮮烈なイメージを残していますが、振り返ればそれも実に41年前のこと。つまり久しぶりにアイコニックな車名が帰ってきたことになります。
そのパワートレインの基本構成は、前述のとおり4リッターV型8気筒ツインターボエンジンと、フロントに2基、リアに1基の電気モーターを組み合わせたPHEV(プラグインハイブリッド)で、こちらは前作「SF90」から継承しています。
しかしながら、エンジンは単体でも最高出力が830CVへと増強されており、しかも、システム最高出力は1050CVと、フェラーリの歴代ロードカーの中で最強の数字に達しています。まさにパワフルな心臓を象徴する名にふさわしいスペックを獲得したというわけですね。
続いてデザインを見ていきましょう。「SF90」の後継とはいいつつも、その外観は完全に別物になっています。フロントは「12チリンドリ」、そして「F80」に続く横一文字のライトまわりが特徴。表情をあえて隠した、やや無機的な雰囲気も共通しています。
ボディサイドに回ると、ドア上部の深い掘り込みが目に入ります。後方のサイドインテークまで連なるこの部分は、複雑な三次元形状を1枚のアルミで実現した精緻なつくり込みがポイント。量産車には決してできないクラフトマンシップの表れと、フェラーリは胸を張っています。
そして、フロントから一直線に駆け上がってきたリアは、往年のファンなら一目瞭然。1970年に国際メーカー選手権に参戦したスポーツカー「512S」がモチーフ。そのツインテールデザインが今の解釈で採用されています。
なぜいきなり「512S」なのかといえば、元々リアに大型可変スポイラーをつけたいという技術的要求があり、それをデザインに落とし込むに当たって、この歴史の引き出しを参照したということです。
正直いって、最初に発表されたときの広報写真を見る限りでは、このデザイン、あまりピンと来ない感じもあったのですが、実車を見て印象が180度変わりました。すごく凝縮感があって、伝統を感じさせて、しかも新しい。さすがです。
なお、今回お披露目された車両のボディカラーは「ジャッロ・アンブラ(GIALLO AMBRA)」。直訳すれば“琥珀イエロー”のニュアンスも最高でした。あえてこの色を持ってきたセンスは素晴らしい!
インテリアは昨今のフェラーリの定番であるダブルコックピットを採用しています。往年のMTのシフトゲートを模したセレクタースイッチが、ステアリングに近い高めの位置に移動しているのが目を惹きますが、一番のトピックといえば、やはりステアリング周辺のメカニカルスイッチの復活でしょう。
近年、他メーカーと同様にタッチスイッチを多用していたフェラーリですが、走行中に操作しにくいということは認識していたそうで、「849テスタロッサ」では多くのスイッチがハードタイプに戻されています。ちなみに、ステアリング中央の“e-マネッティーノ”のスイッチはそのまま残されています。こちらは走行中にはあまり触れるものではないから、ということです。
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