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人気爆発のスズキ「ジムニーノマド」“魅力”と“欠点”を納車1か月のオーナーがジャッジ! 3ドアの美点も改めて実感!! “無双状態”はまだまだ続く?

納車1か月で見てきた「魅力」と「欠点」とは

 そんな「ジムニーノマド」も納車から1か月が経ち、その間、2000kmほど走行。実際にオーナーとなってみての印象は、結論からいうと“軽ジムニー”とは全く違うな、というものでした。これについては「よかったところ」、「気になったところ」の両方あったので、ここからお伝えしていきたいと思います。

スズキ「ジムニーノマド」
スズキ「ジムニーノマド」

 まず「よかったところ」は、乗り心地のよさとキャビンの静かさです。

 やはり340mm延長されたホイールベースの恩恵は大きい。3ドアはやや極端にいえば、常にヒョコヒョコとした乗り心地で路面からのキックバックも大きいのですが、「ノマド」はかなり落ち着きがあり、荒れた路面や段差もしなやかにいなしてくれます。高速走行での直進安定性もかなりよくなっています。

 キャビンの静かさについても、明らかな違いを感じました。エンジン音、風切り音、ロードノイズなど、いずれも3ドアよりしっかり遮音されています。室内の内張り、フロアの防音・吸音材の追加や適正配置をおこなったとのことですが、確かに3ドアでは鉄板むき出しだった部分が樹脂パーツでカバーされるなど、これまで以上に音対策がなされているのが見て取れます。

 これらの改良点はきっと、今後3ドアにも活かされていくでしょう。

 そんな「ノマド」で事前に懸念していたのは、エンジンのパワー不足です。車重は5ドア化により1180kg(ATは1190kg)と、「シエラ」より約100kgも増えています。一方、エンジンは同じ1.5リッター直列4気筒で、最高出力102ps、最大トルク130Nmと変わらないからです。

 しかし、個人的な感覚にはなりますが、実際に一般道や高速道路などを2000kmほど走ってみて、「シエラ」と比べて「遅い」とか、高速走行での力不足を感じることはありませんでした。元々、速さを求めるクルマではないので、必要にして十分という印象です。

 以前、「ジムニー」のパワートレインについてスズキの開発者に尋ねたとき、「最も重視しているのは信頼性の高さ」という答えを得たことがあります。1.5リッターエンジンや4速ATの採用についても、最新であることよりも長く使われてきた実績がある=壊れにくいということに重きが置かれている……と考えれば合点がいきます。

 燃費については、5速MT車で高速走行も多い僕の「ノマド」の場合、平均して14〜15km/Lで推移しています。ついエンジンを回してしまいがちな“軽ジムニー”の660ccターボよりも、むしろ「少しいいな」という数字です。元より、空気抵抗の大きいボディ形状を考えれば、及第点ではないのかなと思います。

 一方、ちょっと気になること、「あれ?」と思ったところもあります。ひとつは「ジムニー」の美点であった“取り回しのよさ”がスポイルされていることです。具体的には、最小回転半径が3ドアの4.9mから5.7mへと大きくなっています。ちなみに5.7mというのは、トヨタ「アルファード」などラージミニバンと同じぐらいの数値です。

「とはいえ、全長4m以下のコンパクトカーだから問題ないだろう」と高をくくっていたのですが、いざ運転してみると、路地の曲がり角、Uターン、縦列駐車などで「あれ、曲がれない。小回りが利かない……」と感じる場面が多々あります。これまで乗っていた3ドアの取り回しのよさを覚えているだけに、「ノマド」の運転感覚に慣れるまでには少し時間がかかりそうです。

スズキ「ジムニーノマド」のオーナーとなった筆者
スズキ「ジムニーノマド」のオーナーとなった筆者

 もうひとつは、3ドアに比べてステアリングが少し重く、切り始めの反応が緩いこと。これもロングホイールベース化の影響だと思いますが、3ドアの軽快なハンドリングに慣れていただけに、やや鈍重に感じられてしまうのです。ステアリングの重さについては、もう少し距離を走って“当たり”がつけば、軽減されるのだろうか? などと期待しています。

* * *

 乗り始めてまだ1か月ほどの感想ではありますが、今のところ「ノマド」についてはおおむね満足しつつも、3ドアとの違いに若干戸惑っている……というところです。でも、初めての「ジムニー」が「ノマド」という人なら、ほとんど気にならないことではあると思います。

 あらためて「ノマド」の魅力とは、ラダーフレームやリジッドサスペンションといった基本構造を変えず、つまり「ジムニー」にとって外せない性能である“圧倒的な走破性”は保ったまま、居住性や積載性といったユーティリティを大きく向上させたということです。

「ノマド」の登場が、これまで“好事家”向けだった「ジムニー」の門戸を広げたのは間違いありません。発表から4日間で5万台を受注したという事実が示すように、これから「ジムニー」の販売の主軸は、「ノマド」に移っていくのではないか、とも思います。

 一方、「ノマド」の登場により、3ドアの存在感は失われるどころか、ますますそのキャラクターの明快さと魅力が際立ったとも思いました。“「ジムニー」無双状態”は、まだまだ続きそうです。

Gallery 【画像】「えっ!…」どこが魅力的? 欠点はある? これが大人気のスズキ「ジムニーノマド」です(30枚以上)

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