進化したレクサスの“FRスポーツセダン”新型「IS」のディテールとは? ルックスはよりアグレッシブに! “パワステ”刷新で実現した“格上の走り”にも注目
電動パワーステアリングの変更で格上の走り味に
そうした内外装だけでも十分に大きな変化、進化と表現していいはずですが、実は新しい「IS」は、メカニズムにも決して小さくない変更が加えられました。
謳われているのは、これまで追求してきた「ドライバーがクルマと対話できる気持ちのいい走り」にさらに磨きをかけた、ということです。
最大の変更点が電動パワーステアリング。従来のラック同軸式から低慣性モーターを使ったラック平行式に改められ、同時にバリアブルギアが採用されました。
前述のとおり、2020年の刷新で大きな進化を果たした現行型「IS」の走りですが、唯一、ステアリングフィールだけは古さを隠せない感がありました。その思いは開発陣にとっても同様だったのでしょう。今回の変更は、FRコンパクトスポーツセダンとしての「IS」ファンにとって間違いなく朗報です。
ちなみに今回、撮影のために数十メートルだけ“転がす”ことができましたが、それだけでも「操舵感の密度が増した………」ように感じられました。あるいは思い込み!? 実際に検証できる日が楽しみです。
さらに、AVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム=電子制御サスペンション)のアクチュエーターが、従来のステップ式から内蔵式リニアソレノイドに。これにより、減衰力応答性が約4倍に向上したということで、乗り心地もフットワークもより洗練されているはずです。

走りといえば、予防安全パッケージ“Lexus Safety System+”も、大幅なアップデートを実現しています。すでに他モデルではお馴染みのPDA(プロアクティブドライビングアシスト)が採用されたのを筆頭に、各機能の支援範囲拡大が図られています。
レーンチェンジアシストの車線変更支援、約40km/h以下での渋滞走行時のハンズオフなど、現在、考えられる最新の機能が余さず盛り込まれているのは、マイナーチェンジと考えると、これは相当な進化といえるでしょう。
最後にパワートレインについて。この新型「IS」、残念ながら5リッターのV型8気筒エンジンを搭載する「IS500」は廃止となり、用意されるのは3.5リッターV6エンジン「IS350」と、2.5リッター直4エンジンにモーターを組み合わせた「IS300h」のFR版のみとなります。しかも日本向けは、ハイブリッドである「IS300h」のみの設定です。
日本でレクサスが開業した2005年に、初代「IS350」を購入して乗っていた私(島下泰久)としては、20年の時を経てせっかく磨きがかけられたフットワークを、20年ぶりに「IS350」で試してみたかったのですが……。個人的には、ここだけが残念なところです。
* * *
ともあれ、同じフレーズばかり繰り返してしまいますが、まさかのタイミングで再度のビッグマイナーチェンジを敢行した新しいレクサス「IS」は、このとおり想像以上の大幅な進化を遂げていました。
発売は2026年初頭の予定。今や貴重なコンパクトFRスポーツセダンの進化、早く路上で味わってみたい!
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