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コンパクトでも広さは“ゴルフ級”! 2026年後半発売予定のフォルクスワーゲンの新モデル「ID.ポロ」の印象とは? “らしさ”満点の質実剛健な走りに期待大

「GTI」じゃないのに峠道でも気持ちよく走れる

 そんな「ID.ポロ」の走りはといえば、まず感じられるのは全体のカチッとした剛性感。それを土台にサスペンションがとてもしなやかに動いて、当たりのやわらかい上質な乗り心地を味わわせてくれます。試乗車は19インチタイヤ仕様で、これも転がり抵抗低減に力を入れたものだというのですが、快適性はクラスの水準を軽々凌駕していると感じられました。

 ハードウェアについて聞くと、フロントのアッパーマウントは、上下にソフト、左右にはハードな特性で、乗り心地と操縦性を両立。リアはスプリングの下側にラバーを敷いて、やはり入力を優しく受け止めています。この辺りのチューニングは相当念入りにおこなわれたようです。ほかにも、上級車用のショックアブソーバー、微振動を減衰して室内騒音を減じるバイブレーションダンパーを採用するなど、ハードウェアはいかにも手がかかっているという印象を受けました。

 おかげでドライビングフィールは、まさに爽快そのもの。操舵感は直進時も旋回時も上々で、クルマとの心地いいコネクト感が得られます。前後52:48の良好な重量配分と低重心が相まって、フットワークは内燃エンジンを積むFF車とは次元の違うバランスのよさと奥深さを実現しています。「GTI」じゃなくても、ワインディングロードがこれほど気持ちよく走れるとは……。これには車重の軽さも、きっと効いているはずです。

 動力性能は十分だというだけでなく、アクセル操作に対するリニアな反応が印象的です。それはブレーキも同様で、タッチは常に一貫していて速度や姿勢のコントロールがとても容易です。これには、前後重量配分など素性のよさも貢献しているのでしょう。

フォルクスワーゲンが開発中の新モデル「ID.ポロ」
フォルクスワーゲンが開発中の新モデル「ID.ポロ」

 その走りは現時点でも非常に完成度が高いというだけでなく、「これぞフォルクスワーゲン!」という質実剛健な味わいが満ちています。しかし聞けば、開発陣はまだ納得しておらず、量産までにバルクヘッドの遮音材の厚みを増すなどの検討がすでにおこなわれているそうです。正直、「それ要る?」というくらい静かだと思ったのですが、彼らはとにかく「最高のクルマをつくりたいんだ」と意気込んでいます。

 十分よくできているのに、さらにもう一歩を求めるのがフォルクスワーゲンのDNAなんだといいながら……。確かに「ゴルフIV」も、そんな雰囲気ありましたよね。

 十分に印象的だったその出来栄えですが、この調子だとおそらく2026年後半になりそうなデビューの際には、今回よりさらにアップデートされた乗り味を体感させてくれるに違いありません。少し先の話にはなりますが、「ID.ポロ」のデビュー、今から楽しみになりました。

Gallery 【画像】「えっ!…」プロトタイプでも素晴らしい完成度! これがフォルクスワーゲンが開発中の新モデル「ID.ポロ」です(30枚以上)
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