「どうせ中国車でしょ」とナメたら危険! 航続距離1200kmに達する“電動ミッドサイズSUV”の実力とは? BYD新型「シーライオン6」はコスパがスゴい
日本仕様の「シーライオン6」はレギュラーガソリン対応
BYDが日本市場に投入したPHEV(プラグインハイブリッド)採用のミッドサイズSUV「シーライオン6(シックス)」を試乗しました。
BYDはこれまで、日本市場ではBEV(電気自動車)のみを展開していましたので、ガソリンを入れられるモデルを日本で展開するのは初めてのこと。すでに航続距離や価格など話題となっている「シーライオン6」の気になる実力をチェックします。
今回新たに日本市場に投入された「シーライオン6」はPHEVで、駆動方式には2WDと4WDを設定しています。2WDは1.5リッターの自然吸気エンジンを核とするPHEVで、4WDは1.5リッターターボエンジンとの組み合わせとなります。
今回試乗したのは2WDモデルで、そのボディサイズは全長4775mm、全幅1890mm、全高1670mm、ホイールベース2765mmとなっています。
そのハイブリッド走行時の燃費は22.4km/L(カタログ記載のWLTCモード)で、容量18.3kWhの駆動用バッテリーがフルにチャージされていれば、BEVモードで100kmの航続距離をマークします。バッテリーがフルチャージ状態+ガソリン満タン状態での航続距離は1200kmとされています。
現状、4WDの詳細なスペックは公表されていませんが、0-100km/h加速タイムが5.9秒というスポーツカー顔負けの俊足の持ち主となっています。
気になるPHEVシステムは、エンジンを発電に使うだけでなく、高速走行時はモーターとの併用となるシリーズパラレル方式を採っています。また、日本市場のニーズに合わせ込み、V2H(Vehicle to Home)やV2L(Vehicle to Load)にも対応、“動く発電機”としても活躍します。

さらに日本仕様の「シーライオン6」は、レギュラーガソリンに対応している点も見逃せません。
日本仕様のベースモデルは本国で2021年に登場していますが、グローバル仕様をそのまま日本に持ってくると給油時はハイオクガソリンが必要となります。しかし、日本のハイブリッドSUVと対抗すべく、BYDは日本仕様の「シーライオン6」をわざわざレギュラーガソリンに対応させてきたのです。
気になる価格(消費税込)は2WDが398万2000円~、4WDが448万8000円~となっています。
●エンジンが搭載されていても静粛性は上々
今回試乗した2WDは、2026年1月から日本でも納車が始まる予定。対する4WDは、同3月からのデリバリーが予定されています。
筆者(西川昇吾)はエンジンを搭載するBYD車に乗るのが初めてだったので、その静粛性がとても気になっていました。しかし、実車に触れてみると、この点に関しては好印象でした。
PHEVシステムは25~70%の間でバッテリー残量を任意に設定できるようになっています。設定値までは基本、BEVのように走り、設定値に達するとそれを下回らないようエンジンが発電を開始。今回は試乗時間に限りがあったので、あえてバッテリー残量を高めに設定して走行を開始しました。
バッテリー残量が減り、設定値に達すると、当然のようにエンジンが発電を開始します。プラスして、高速域ではアクセルペダルを深く踏み込み、ワザとエンジンが力強く回るシチュエーションをつくり出してみました。
すると、確かにエンジンサウンドが聞こえては来るのですが、サウンドそのものは小さく抑えられており、不快に感じることはありません。ドライバーとリアシート乗員との会話も明瞭におこなえて、ロードノイズや風切り音を含め、車内の静粛性は非常に高いと感じました。これであれば、同クラスの国産SUVと比べても不満に感じることはないでしょう。
なお、アクセルペダルを深く踏み込むと、BEVを思わせるシームレスでフラットなトルクが立ち上がりますが、急激にトルクが立ち上がるのではなく、扱いやすいトルクの出方となっています。これならエンジン車から乗り換えても、さほど時間を要することなく馴染めるはずです。
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