ハイブリッドになっても“最新は最良”なのか? 技術力が高く評価された「911カレラGTS」に乗って実感した“ポルシェらしさ”の正体とは
高回転化された専用エンジン……“T-ハイブリッド”は燃費のためにあらず
「911カレラGTS」に搭載されるエンジンは、非ハイブリッドの「911」とは異なる専用設計品です。
モーターの力でアシストする電気ターボも組み合わせることで、非ハイブリッド車のツインターボに対してシングルターボになっているのも特徴といっていいでしょう。
確かに、高回転型エンジンにはロマンがあります。スポーティな走りを好むドライバーならそれを共感できることでしょう。しかし「911カレラGTS」において筆者(工藤貴宏)が「なるほど!」と思ったのが、エンジンがピークパワーを発生する回転域の“高回転化”。非ハイブリッドのベースモデルである「911カレラ」のそれが6500rpmなのに対し、「911カレラGTS」は7500rpmと1000回転も高まっているのです。
それはつまり、ハイブリッド化のねらいが「パフォーマンスとドライバビリティを高めることにある」ということ。モーターで低回転域のトルクを補い、電動ターボでレスポンスを高めつつ、通常走行や絶対的加速力を犠牲にすることなく、エンジンの特性を高回転型に寄せ、ひときわエモーショナル性能も高めた、というわけです。
ハイブリッドは燃費のためではなく、パフィーマンス向上のためにある……それが“T-ハイブリッド”と呼ばれる「911」史上初めて採用されたハイブリッドの正体ととらえれば、ポルシェのねらいと「911カレラGTS」のキャラクターを見誤ることはないでしょう。
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