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ハイブリッドになっても“最新は最良”なのか? 技術力が高く評価された「911カレラGTS」に乗って実感した“ポルシェらしさ”の正体とは

「911」の世界観を守るための電動化

“その年の一番のクルマ”を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー」。2025-2026年シーズンの「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」で最も高い評価を受けたのが、ポルシェ「911カレラGTS」です。

「日本カー・オブ・ザ・イヤー」の公式サイトは授賞理由について、ポルシェ「911」の長い歴史の中で初めて採用されたハイブリッドシステム“T-ハイブリッド”は、運動エネルギーだけでなく熱エネルギーまで回生する、モータースポーツ由来の先進技術を搭載している点が大きな特徴である。

 電動化=エコという既成概念にとらわれない、ハイブリッド技術の新たな方向性を示すとともに、スポーツカーとしての走りの魅力を一切損なうことなく環境性能を高めたポルシェの技術力は高く評価された、と発表しています。

 ところで、ポルシェといえばよく耳にするのが「最新のポルシェは最良のポルシェ」というフレーズ。ここでいう“ポルシェ”とは、同ブランドのコアモデルである「911」のことを指すわけですが、使い古されたそんな言葉は今でも、たとえハイブリッド化されたモデルであっても当てはまるのでしょうか? それを確かめるべく、「911」初のハイブリッドモデルである「911カレラGTS」に試乗してきました。

 もちろん、スポーツカーとして世界最高峰のパフォーマンスを誇るモデルを試すステージが公道ではおのずと限界があります。そこで今回は、サーキットのようなコースを始め、ポルシェのハイレベルな性能を味わえるステージがいくつも用意されたブランド体験施設「ポルシェエクスペリエンスセンター東京(以下、PEC東京)」でその走りを試してみました。

ポルシェ「911カレラGTS」
ポルシェ「911カレラGTS」

 公道とは次元が違うPEC東京で「911カレラGTS」を試してみての結論は、「ハイブリッドであっても『911』の世界観はしっかり実現できている」ということ。その素晴らしいドライビングフィールに、いつまでもどこまでも走り続けたくなったのはここだけの話です。

 まず実感したのは、ポルシェは“ハイブリッドらしくないハイブリッド”を目指したんだな、ということ。

 逆に“ハイブリッドらしいハイブリッド”とは、いかにもモーターで走っている感覚のあるハイブリッドのことで、モーター駆動車らしくピュアだけど、どこか無機質でドライな加速を感じるのが“ハイブリッドらしいハイブリッド”の走行フィールです。

 それは確かに悪くはないし、快適性などではメリットが多いのもまた事実。しかし、ポルシェ「911」のオーナーがそれを求めているかといえば、そうではないでしょう。

 ポルシェはその点をしっかり理解していたに違いありません。だからこそ彼らは、モーター走行感のないハイブリッドを選んだのです。

 では、「911カレラGTS」が具現した“ハイブリッドらしくないハイブリッド”とはどんなメカなのか? それは、モーターだけで走行することのないハイブリッドです。

「911カレラGTS」のモーターはあくまで黒子=アシスト役に徹し、走行中はエンジンを止めることがありません。予備知識なしにドライブすれば、モーターの存在もハイブリッドであることにも気づかないでしょう。つまりこれが、“ハイブリッドらしくないハイブリッド”というわけです。

「911カレラGTS」はトランスミッション内に最高出力40kW、最大トルク150Nmのモーターを組み込んでいますが、運転していてその存在を感じさせることは全くありません。

Next高回転化された専用エンジン……“T-ハイブリッド”は燃費のためにあらず
Gallery 【画像】ハイブリッドになっても“らしさ”はそのまま? PEC東京を疾走するポルシェ「911カレラGTS」を写真で見る(30枚以上)
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