マイナス19℃の凍結湖でトヨタ「GRヤリス」&「GRカローラ」を全開走行! 北海道・糠平湖の氷上で実感した「GRモデル」の“本気の楽しさ”とは
ドグミッション搭載の「GRカローラ」は“本物の競技車両”だった
続いては「GRカローラ」に。こちらはさらに物々しいクルマでした。ドグミッションがついていて、エンジンはアクセルオフで「パンパン!」と大きな音が。サスペンションにも当然、手が入れられた仕様です。
加速すると、ドグミッション特有の「ウィーン」という音を始め、さまざまなノイズが室内に響き渡ります。クラッチは切るけれどギアは思い切りよくスパッと入れないと逆に弾かれちゃう。ブレーキサーボもなく、結構体力を使います。
けれど、このクルマがまたサイコーに楽しめたのです。「GRカローラ」は「GRヤリス」より全長、ホイールベースが長く、車重も重いことから挙動は全体に安定方向に振れています。この車両は、そんな優れた素性を土台に思い切りよく曲がるセットアップに仕立てられていました。
そうするとどうなるのか、といえば、モーレツによく曲がるのに抜群に安定感の高い、思い切り振り回せるクルマに仕上がります。しかも、こちらも同じくスパイクタイヤを履いているので、すべってからのコントロール性は絶品。実際はさておき、気分的には、コーナーに車体後方から飛び込んでいくかのような深いアングルを容易に保てる、懐の深い操縦性を堪能させてくれました。

ほかにも「ガツン、ガツン」とダイレクト感たっぷりに電光石火の変速を味わわせてくれるドグミッション、遮音材が省かれてガッチリ補強されたボディなどによって、その走りはまさに本物の競技車両。久しぶりにいいモノに乗ることができました。
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糠平湖の氷上で体験した2台は、いずれもクルマを操る醍醐味に存分に浸らせてくれるものでした。さて、ではTGRはなぜ今回、これらのクルマを氷上タイムトライアルに持ち込み、そして私たちにステアリングを委ねてくれたのか?
聞いたところ、何か面白いイベントを企画したいとアンテナを張っていたTGRのスタッフが、この「糠平湖氷上タイムトライアル」を見つけたものの、参加車両にほぼGRモデルの姿はなく、「まだまだ『GRヤリス』や『GRカローラ』の戦闘力、そして楽しさは、こうした競技志向のユーザーには浸透していない」と猛省したとのこと。
そこで、実際に走る雄姿をアピールすることで、こうしたところにも販路を広げたいと考えたのだそうです。
それを聞いて私は、結構、感動してしまいました。クルマも本気ならマーケティングも本気で、しかもド直球にその実力をアピールしているのがTGRというブランドなのだということに。
しかも当然、こうした舞台で培われたノウハウは最終的に、量産車にもフィードバックされ、その魅力を高めていくことに活かされるわけですから、ブランドの将来にもますます期待が高まってしまったわけなのです。
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