雪上なのに“異次元”の静けさ! ホンダ新型「CR-V」ついに発売!! 冬の北海道で実感した“クラスを超えた上質さ”と“気になるポイント”とは?
雪上なのに一体感のある走りにうならされる
新型「CR-V」のシャシーの仕立ては、上質という言葉がしっくり来るものといえます。ステアリングフィールが精緻で、小さな舵角から正確な反応を示すので、例えば、思ったほど曲がってくれないので切り足すとか、逆に、曲がり過ぎて戻すみたいな操作がほとんど必要ないのです。これ、雪上での話ですよ?
もちろん、雪上といっても路面は一定ではなく、陽が当たって表面が溶けたり、磨かれたりしてツルツルになっていることもあります。そんなシーンでも挙動変化に唐突さはなく、余裕で対処できる走りは気持ちの余裕につながります。
実際のレシピを見ると、従来より5kgも軽く、かつ高剛性のアルミダイキャストサブフレームを始めとするボディ剛性向上アイテムの追加、サスペンションの低フリクション化、周波数感応型ダンパーの採用など、こちらも挙げていけばキリがないほどのコダワリぶりです。土台となる車体をガッチリつくって、サスペンションをしなやかに動かす、というわけですね。
もちろん、走りの好感触には4WDシステムの貢献も小さくありません。「CR-V」のリアルタイム4WDシステムは電子制御をアップデート。旋回中の前後駆動力配分を60:40から最大50:50として前輪の負担を減らし、曲がりやすさを向上させています。
こうした一連のつくり込みによって生み出された、雪上ですら一体感たっぷりの走り。際立った新機軸があるわけではありませんが、その質の高さに大いにうならされたのでした。

デザイン、パッケージング、そして走りと、格段の進化を実感させてくれた新型「CR-V e:HEV RS」。価格(消費税込)はついに500万円台に突入ですが、このセグメントもいまや全体的に値上がり傾向にありますし、この車格感、走りの質などを考え併せれば、十分納得できる範疇にあると思います。
ただし、「アコード」に設定されている高速道路での手放し走行を可能とする運転支援装備“ホンダセンシング360+”が備わらなかったのはザンネン。これがあれば力強い“勝ち技”になったのに……。
いずれにしても、累計販売台数1500万台以上、この10年間は世界で一番売れているホンダ車であり続けてきた「CR-V」の新型が、改めて世間の目を惹きつけるだけの実力、魅力を備えた仕上がりとなっていたことは間違いありません。
日本市場でだけは久しく元気がない「CR-V」ですが、新型こそは……そんな風に思えた雪の北海道での試乗でした。
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