米国ラスベガスを走り回る“無人タクシー”「ズークス」ってなに? アプリで予約し無料で乗り降りできる自動運転カー 乗ってわかった使い勝手や乗り心地、そして運転技術とは
ラスベガス市内をドライバーレスで走る「ZOOX」とは
2026年1月、CES2026を取材するため米国・ラスベガスに行くと、普通ではない風変わりなクルマが市内を走っている姿を発見。
「これは何?」とネット上で調べると、Amazon(アマゾン)の傘下にある「ZOOX(ズークス)」が運営する自動運転タクシーであることがわかりました。
今回はこのZOOXに乗車した体験レポートをお届けします。

ZOOXは自動運転技術のスタートアップとして、米国・カリフォルニア州に本社を置く会社で、2014年に誕生しました。
同社は2016年に初の自動運転用テスト車両を製作した後、18年にはカリフォルニア州などで自動運転による配送サービスを開始。そして、2020年6月、Amazon傘下に入ったこことで、タクシー事業としてのバックエンドをAWSのリソースで賄うことが可能となりました。
これを受けてZOOXは米国・連邦自動車安全基準(FMVSS)において、ハンドルやペダルがない車両として、正式な承認を受けて実証走行を開始。これまで“ロボタクシー”として、ラスベガスやサンフランシスコにおいて関係者の送迎などで試験的な運用を実施してきました。
一方で、この走行に際して米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対して、事故やトラブルのデータを詳細に報告する義務を負うことにもなりました。言い換えれば、ZOOXの自動運転事業は、こうした高い透明性を約束する形で運行されているとも言えるのです。
そして、2025年秋からはついにラスベガス市内において、一般客も自由に乗車できる商用運行が可能になる事業へと移行しました。
今のところ、誰でも無料で乗れることになっていますが、関係者の話では2026年末までには商用運行への移行を予定しているとのこと。その意味で今は無料で乗れる期間限定のチャンス!というわけです。
●定員は4名。配車予約はライドシェア並みの簡単さ
ZOOXの配車予約は一般的なライドシェアと大きくは変わりません。専用アプリをスマホにインストールし、そこでクレジットカードを登録。これで配車予約ができるようになります。
ただ、アプリのインストールには米国内のアカウントが必要で、日本で登録したスマホでインストールはできません。そこで米国で登録したiPhoneを使って配車予約することにしました。もちろん、日本のスマートフォンでも米国のアカウントが用意できればインストールは可能になるそうです。
ZOOXの運行エリアはラスベガスのストリップ通りに面するホテル街で、予約は全5カ所の乗降場所の中から指定します。
この日はラスベガス・ストリップ北側にある「Resorts World Las Vegas」で乗車し、ストリップ南側にある「New York-New York Hotel & Casino」で降車するルートで予約。予約が完了すると待ち時間が表示され、この時は45分と出ました。
ただ、CES期間外に予約した人の話では20分程度の待ち時間だったとのこと。やはりCES期間中はそれだけ需要は多かったのだと思われます。
アプリ上には乗車する車両の到着予定時刻と車両ナンバーが表示されます。乗車時間が近づいてくると待ち時間が更新されるのもライドシェアと一緒です。
そんな中で30分ほどで予約車両が近づいていることが知らされたため、乗車場所へと移動してそこで待つことにしました。しかし、ライドシェアとは違って車両はすべて同じである上に、ZOOXが次々と到着するため、予約した車両を識別するのはナンバーだけが頼り。そのため、予約した車両を探すのに乗車付近で何度もウロウロとしてしまいました。
そうしてやっと見つけた自分たちのZOOX。車両は前後対称の愛くるしいスタイルに、22インチの大径タイヤを車体の四隅に配置したユニークなデザイン。その第一印象はどことなくテーマパークの乗り物にも見えます。

しかし、その車両は紛れもなく自動運転レベル4で走行する最先端のモビリティ。車両には8つのLiDARやカメラ、レーダーなどの数多くのセンサーが組み込まれ、周辺をくまなくセンシングしながらドライバーレスでも安全に自動走行するのです。
もちろん、車内の状況もカメラによって把握されており、乗車中に何らかのトラブルが発生しても遠隔ですぐに対応できる仕様となっています。
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