“ジープ初”のハイブリッド4WD「アベンジャー」の後席は狭い? 待望の上陸を果たしたコンパクトSUVの「リアシートの快適性」は?
ジープ初の4WDハイブリッドは遊び心あるデザインも魅力的
ジープ初の4輪駆動ハイブリッドモデル「アベンジャー 4×eハイブリッド」が日本に上陸しました。1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに3基の電動モーターを組み合わせた48Vハイブリッドシステムを搭載するコンパクトSUVで、優れた燃費性能と力強いパワー、そしてジープらしい悪路走破性を両立しています。本記事ではそんな注目モデルのリアシートの快適性についてチェックします。
「アベンジャー 4×eハイブリッド」のエクステリアは、オフロード指向の高いデザインと装備を採用しています。
フロントバンパーは専用デザインで、オフロード走行で重要なアプローチアングルがBEV(電気自動車)モデルと比べて2度大きくなる形状とすることで、悪路走破性を向上させています。
フロントまわりの下部には、キズが目立ちにくいモールドインカラー素材を採用。フォグランプをBEVモデルよりも高く、より外側に配置することで、夜間の視認性を向上させています。
そのほか、ルーフレールやリア牽引フック、全天候対応のオールシーズンタイヤを標準装備し、アウトドアでの信頼性と使い勝手をアップ。ブラック仕上げのホイールなどで力強さと精悍さを強調しています。
ユニークなのは、フロントバンパー下部に施された400mmの渡河性能を示す“ジープダック”のマーキング。ジープらしい遊び心を感じさせる演出です。
“Design to Function(機能性あってのデザイン)”をテーマとするインテリアは、視認性に優れた10.25インチのフルカラーマルチビューディスプレイと、10.25インチのタッチパネルモニターを装備。

ダッシュボード下部や大型のセンターコンソール、ドアポケットなどに合計約26リットルの収納スペースを確保し、街乗りからレジャーまで使い勝手のいい室内空間を実現しています。
シートには、はっ水加工ファブリックを採用。雨天時やアウトドア後のドロはね、水ぬれもすぐに拭き取れます。
荷室容量は、リアシートの背もたれを立てた状態で325リッターを確保。幅1001mm、高さ705mmというリアゲート開口部により、大きな荷物も出し入れしやすいのが美点です。
あ そんな「アベンジャー 4×eハイブリッド」の核心というべきパワートレインは、1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに加えて、ふたつのフロントモーター(始動用の15.6kWと前輪駆動用)、そしてリアアクスルに搭載される後輪駆動用モーター(21kW)を組み合わせた48Vハイブリッドシステム。これはジープブランドでは初採用となるパワートレインです。
市街地ではモーターによる電動走行を基本とし、走行状況に応じて約30km/hまで電気モーターのみでの走行が可能。減速時にはスマートなエネルギー回収をおこないます。
システム最高出力は145psで、欧州仕様の実走行評価で、市街地走行時間の50%以上をエンジン停止状態で走行した実績があるとのことで、WLTCモード燃費は19.0km/Lと秀逸な値をマークします。
組み合わされる電動AWDシステムは、電動モーターと走行モードに応じた制御を組み合わせ、速度域に応じて前後の駆動力配分を自動で最適化します。
走行モードを選べる“セレクテレイン”システムには、「AUTO」「SPORT」「SNOW」「SAND/MUD」と4つの走行モードを設定。
「AUTO」モードでは、低速時にフロント駆動、中速でオンデマンドAWD、高速では効率優先の前輪駆動へと自動的に切り替わります。
雪道や砂地、ぬかるみなどすべりやすい路面では、「SNOW」や「SAND/MUD」モードを選択することで低速時には常時AWDとなり、必要な走破力を確保します。
後輪の駆動用モーターは、減速比22.7:1のリデューサーを介して駆動力を増幅。1900Nm相当のホイールトルクを発生させ、力強い牽引力と優れた走破力を実現します。
さらに、ヒルディセントコントロールを標準装備しており、急な下り坂でも安定した走行をサポートします。
イマドキのモデルだけあって、運転支援機能も充実。アダプティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能つき)、レーンキーピングアシスト、衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニター、ドライバーアテンションアラートなど、市街地からアウトドアまでドライバーの安全をサポートする機能を標準装備しています。
ボディカラーは、新色の“コンクリート”のほか、“サン”、“ボルケーノ”、“スノー”の4色展開。サンルーフと18インチアルミホイールを装備した「スタイルパック」仕様も用意さます。
●コンパクトなSUVだけどリアシートは快適に過ごせる?
そんな「アベンジャー 4×eハイブリッド」は、コンパクトとはいえSUVだけに、仲間や家族とレジャードライブに出かけるといった使い方を想定している人も多いのでは? そこで気になるのがリアシートの居住性です。
実際、リアドアを開けて乗り込んでみると、リアシートは決して広くはありませんが、コンパクトなボディサイズにしては必要十分のスペースが確保されていることに気づきます。
身長が約170cmのドライバーが適切なドライビングポジションをとると、その背後に座る後席乗員のヒザ前にはコブシひとつ分ほどのスペースが残ります。フロントシート下につま先を収めることができるので、しっかりとした着座姿勢をとれば、ある程度のロングドライブでも使えそうです。
そんな「アベンジャー 4×eハイブリッド」のリアシートで感心させられるのが、ヘッドクリアランスに余裕があること。リア後端まで水平に伸びるルーフラインのおかげで、後席乗員の頭上にはコブシ1.5個以上のゆとりがあります。また、両サイドのウインドウが大きいため、開放感が高いのも好印象です。
ちなみに、リアシートの乗員向けの快適装備は、ひとつだけ備わるUSB-Cポートのみ。ドアポケットやセンターアームレスト、エアコンの吹き出し口などは備わっていないなど、あくまでフロントシート重視のパッケージングとなっています。
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「アベンジャー 4×eハイブリッド」のリアシートは、コンパクトなボディサイズから想像する以上に心地よく過ごせる空間でした。街乗りがメインで、普段はフロントシートしか使わないという人にとって、魅力的なモデルといえるでしょう。
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